メンタルヘルス用語辞典 · ネットいじめ

ネットいじめ(サイバーいじめ)とは?
定義・種類・特徴・心理的影響・対処法・相談窓口を徹底解説

インターネットやSNSを通じて行われるいじめ「ネットいじめ」。米国の13〜17歳の約58%が経験し、日本でも2023年度の重大事態認知件数は1,306件と過去最多。24時間続く継続性、デジタルタトゥーの永続性、自殺リスクなど、その深刻さと7つの形態・5つの特徴・5ステップの対処法・法的対応・相談窓口まで、必要な情報をすべてまとめました。

ABOUT CYBERBULLYING

ネットいじめ(サイバーいじめ)とは

ネットいじめとは、インターネットやSNS・メッセージアプリなどのデジタル技術を使って行われるいじめや嫌がらせのこと。スマートフォンの普及やSNSの浸透に伴い被害は急速に拡大し、2025年の調査では米国の13〜17歳の学生の約58%が経験。日本でも2023年度の重大事態認知件数が1,306件と過去最多を記録しました。

定義

ネットいじめの定義

ネットいじめ(サイバーいじめ、英語:cyberbullying)とは、インターネットやデジタル技術を通じて行われるいじめおよび嫌がらせのこと。SNS、メッセージアプリ、メール、オンラインゲーム、掲示板、動画共有サイトなどのデジタルプラットフォームを利用して、特定の個人に対して意図的かつ繰り返し行われる攻撃的な行動を指します。

文部科学省はネット上のいじめを「一定の人間関係のある者から、パソコンや携帯電話(スマートフォン等を含む)などのネット端末を経由して、物理的・心理的な攻撃が加えられ、被害者が精神的苦痛を感じているもの」と定義しています。重要なポイントは、被害者が精神的苦痛を感じているかどうかが判断基準になること。加害者が「冗談だった」と主張しても、受け手が苦痛を感じていれば該当します。

ネットいじめは、デジタル空間で行われるため時間や場所の制約がなく、テキスト・画像・動画・音声など多様なメディアを通じて行われます。さらにインターネット上の情報は瞬時に広範囲に拡散し、一度広まった情報を完全に削除することは極めて困難です。

「ネット上のことだから大したことない」は誤解ネットいじめは従来のいじめと同様に深刻な精神的・身体的影響を及ぼします。軽視せず、早期に適切な対応を取ることが重要です。一人で抱え込まず、信頼できる大人や専門の相談窓口に助けを求めてください。
注目される背景

ネットいじめが社会問題化した背景

スマートフォンの急速な普及——総務省調査では中学生の約8割、高校生はほぼ全員がスマートフォンを所有し、子どもたちは常にインターネット接続環境で生活しています。

SNSの浸透——LINE、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどは若者のコミュニケーションの主要手段となる一方、グループチャットやストーリーなど閉鎖的な空間でのいじめは外部から発見が困難です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック以降、オンライン授業やリモート交流の一般化でデジタル空間での人間関係トラブルが増加。日本では2023年度のいじめ重大事態認知件数が1,306件と過去最多、米国では2025年に13〜17歳の約58%がサイバーいじめを経験と報告され、国際的な課題となっています。

いじめ防止対策推進法

法律の枠組み

日本では2013年に「いじめ防止対策推進法」が施行され、いじめを「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義。インターネットいじめも明確に法律の対象です。

2022年には侮辱罪が厳罰化され、ネット上の誹謗中傷への抑止力が強化されました。これは、SNS上で誹謗中傷を受けたプロレスラー・木村花さんの事件がきっかけです。法定刑が「拘留又は科料」から「1年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金」に引き上げられました。

さらにプロバイダ責任制限法の改正により、発信者情報開示請求の手続きが簡素化され、被害者が加害者を特定しやすくなりました。

TYPES & EXAMPLES

ネットいじめの種類と具体例

ネットいじめには7つの主な形態があります。それぞれに特徴的な手口と関連する法律があり、適切な対応のためには種類を理解することが第一歩です。

7つの形態

ネットいじめの7つの形態

下のタブをタップすると、各形態の詳しい手口と関連法律が表示されます。

💬誹謗中傷・悪口の書き込み

SNSや掲示板、メッセージアプリでの誹謗中傷や悪口の書き込み。2025年の調査ではネットいじめ経験者の約15.7%が「オンラインでの悪意のある名前や悪口」を報告。SNSの投稿やコメント欄で個人を名指しして悪口、掲示板やチャットで容姿・性格・能力を馬鹿にする、DMで暴言や脅迫、Ask.fmやマシュマロなど匿名質問サービスでの攻撃メッセージなど。家族や友人にまで攻撃が及ぶこと、一人の書き込みに同調者が増える「炎上」型もある。名誉毀損罪・侮辱罪に該当する可能性。

関連法律:名誉毀損罪・侮辱罪
💡
一人の加害者から「炎上」型に発展することも最初は一人の書き込みでも、同調者が次々加わって被害が拡大する「炎上」型のいじめは深刻です。早期の証拠保存と相談が重要になります。
FEATURES

ネットいじめの特徴——従来のいじめとの違い

ネットいじめは従来の対面いじめとは異なる5つの特有の性質を持ち、被害をより深刻で長期的なものにします。一方で、唯一被害者に有利に働く特徴も存在します。

5つの特徴

ネットいじめの5つの特徴

🕐
24時間365日の継続性
従来のいじめは特定の場所を離れれば一時的に逃れられたが、ネットいじめはスマートフォンを持っている限り、自宅でも休日でも深夜でも被害を受ける。「安全な場所がどこにもない」という感覚は強い無力感と絶望感を生む。家庭が安全な避難場所だった時代と異なり、自室にいても通知音のたびに恐怖を感じる状況に陥り、慢性的なストレスで心身に深刻な影響が出る。
🎭
匿名性と加害の容易さ
匿名のアカウントや複数アカウントの使い分けで身元を隠せ、対面では言えない攻撃的な言葉のハードルが下がる。心理学ではこれを「オンライン脱抑制効果(Online Disinhibition Effect)」と呼ぶ。画面越しでは相手の表情や反応が見えず、加害行為の苦痛を実感しにくい。物理的な力を必要としないため体格や腕力に関係なく誰でも加害者になりえ、キーボード数回タップで深刻ないじめが可能。
拡散性と永続性(デジタルタトゥー)
SNSの「シェア」「リツイート」「転送」機能で投稿は瞬時に拡散し、元の投稿者が意図しない範囲にまで広がる。一度公開された情報は完全削除が極めて困難で、スクリーンショットやキャッシュ・転載が残る。これを「デジタルタトゥー」と呼び、過去の痕跡が長期にわたり被害者を苦しめる。中学生の時の投稿が何年も後に検索で見つかり就職活動や人間関係に影響を与えるケースもある。
👥
傍観者の加害者化
「いいね」を押す、面白半分でリツイート、批判コメントに同調するといった軽い行動が、被害者にとっては攻撃の増幅となる。文部科学省も「加害児童生徒が簡単に被害児童生徒になってしまう」と指摘し、加害・被害・傍観の構造が流動的。「バイラル(口コミ的拡散)いじめ」では何百・何千の見知らぬ人からの攻撃にさらされ、個々の加害者は「一回コメントしただけ」と思っても被害者は大量攻撃を同時に受ける。
📋
証拠の残存性
被害者にとって唯一有利に働く可能性がある特徴。従来のいじめでは口頭の悪口や無視は「言った・言わない」の水掛け論だったが、ネットいじめでは誹謗中傷メッセージ・投稿内容・送受信日時がデジタルデータとして記録される。スクリーンショットで証拠保全が可能で、学校相談・法的対応・プラットフォーム通報のすべてに使える。ただし加害者が削除する可能性があるため、できるだけ早く保存することが重要。
⚠️
「ネットなんだから見なければいい」は被害者を追い詰める言葉デジタル空間は現代の生活に不可欠な領域。そこでのいじめは現実のいじめと同等かそれ以上の深刻さを持っています。「画面の向こう側の出来事」ではなく、被害者の心と生活に直接的なダメージを与える深刻な問題として受け止めることが必要です。
CAUSES

ネットいじめの原因と背景

ネットいじめの発生には、加害者の心理・環境的要因・被害者のリスク要因が複雑に絡みます。原因を理解することは、予防と支援の両面で重要です。なお、いじめの責任は常に加害者にあり、被害リスク要因は責任の所在を意味するものではありません。

加害者の心理

加害者側の心理的要因

  • オンライン脱抑制効果匿名性や物理的距離感により、対面では抑制される攻撃性がオンラインでは解放される。画面越しでは相手の苦痛を直接感じにくく共感性が低下する。
  • 自己肯定感の低さ自分に自信がない人が他者を攻撃して一時的な優越感を得ようとする。自分自身がいじめや虐待の被害者で、ストレスを攻撃で発散するケースも。
  • 集団心理・同調圧力特定の個人を攻撃することが「正義」のような雰囲気が形成される。「みんなが批判しているから自分も」と判断力が低下し加担する。
  • 嫉妬・競争心相手の成功や人気に対する嫉妬から陰湿な攻撃を行う。承認欲求が強い思春期では、フォロワー数や「いいね」数の競争がいじめにつながる。
環境的要因

環境的・社会的要因

  • デジタルリテラシー教育の不足使い方は知っていても、適切なオンラインコミュニケーションや行動の影響について教育が不足している。
  • 家庭環境保護者がインターネット・SNSの知識を持たないと適切な見守りが困難。家庭内暴力や虐待がある場合、攻撃性をオンラインで再現するリスクが高まる。
  • 学校文化・学級の雰囲気いじめを容認する雰囲気の学級ではオフラインのいじめがオンラインに拡張されやすい。多様性尊重の文化は予防に効果的。
  • プラットフォームの設計匿名投稿、フォロワー数の可視化、「いいね」やコメントのランキング表示など、SNSの設計思想がいじめを助長する場合がある。事業者責任が求められている。
被害者リスク要因

被害者側のリスク要因(責任ではなく予防のための知見)

💡
以下は被害者に責任があるという意味ではなく、予防と支援のための研究知見です。いじめの責任は常に加害者にあります。
  • オフラインでもいじめ被害既にオフラインでいじめを受けている場合、それがオンラインに拡張されるリスクが高い。
  • SNSの利用時間が長い利用時間が長いほどネットいじめに遭遇する機会が増える。
  • 個人情報の頻繁な公開プライベートな内容を頻繁に公開していると、攻撃の対象になりやすい。
  • マイノリティ属性LGBTQ+、障害のある子ども、外国にルーツを持つ子どもなどは差別や偏見に基づくネットいじめのリスクが高い。LGBTQ+の若者の経験率は有意に高いとする研究がある。
関係性

加害者と被害者の関係性

学校の同級生や先輩後輩から発生するケースが多いですが、ネットいじめには特有の関係性パターンがあります。

加害者と被害者の立場の逆転——対面で強い立場の人がネット上では攻撃を受ける側になる。逆に対面では物静かな人が匿名空間で攻撃的になることも。

面識のない人からのいじめ——SNS投稿がバイラル拡散すると、見知らぬ人からの大量攻撃にさらされる。この場合、加害者は被害者を個人として認識せず、「ネット上の対象」として非人間的に扱う。

PSYCHOLOGICAL IMPACT

ネットいじめの心理的影響

ネットいじめは被害者のメンタルヘルス・自己肯定感・学業・身体・命にまで深刻かつ広範な影響を及ぼします。研究で示された具体的な影響を見ていきます。

7つの影響

メンタル・身体・社会生活に及ぶ7つの影響

🌧
うつ病
継続的な攻撃で気分の落ち込み・興味喪失・自己価値感の低下・無力感・絶望感が生じる。匿名攻撃は「何をしても止まらない」学習性無力感を引き起こしやすい。
😰
不安障害
いつまた攻撃されるかわからない恐怖から、通知音への過敏反応、SNSを開く強い恐怖が生じる。社交不安障害に発展し新しい人間関係を築けなくなることも。
💥
PTSD
画像拡散やなりすましなど深刻なケースで、フラッシュバック、悪夢、過覚醒、感情の麻痺などの心的外傷後ストレス障害症状が現れる。
💔
自己肯定感・自尊心の低下
「自分には価値がない」「自分が悪いから攻撃される」という否定的自己認識が形成。被害が不特定多数に可視化され、「いいね」数・フォロワー減など数値で「不人気」が見える。
📚
学業・社会生活への影響
Cyberbullying Research Centerの調査で被害者の64%が「学校で安全に学ぶ能力に影響」。成績低下、登校拒否、集中力低下、対人関係構築への恐怖から人間関係回避へ。
🤕
身体症状
頭痛・腹痛・不眠・食欲不振・吐き気・めまい・疲労感などの心身症。睡眠障害が頻繁。体型・容姿への攻撃(ボディシェイミング)で摂食障害(拒食・過食)のリスク。
自殺リスク
被害者は自殺念慮を抱くリスクが約2〜3倍高いとする研究。オフラインとネットの両方を経験している場合さらに高まる。日本でもネットいじめを苦にした自殺報道があり「サイバーブリサイド」として国際的に注目。
💡
思春期の自己肯定感への長期的影響思春期は自己肯定感の発達に極めて重要な時期。この時期にネットいじめを受けることで、自己肯定感の健全な発達が阻害され、成人後の人格形成や対人関係にも長期的な影響を与えうる。「大勢の人が見ている前で恥をかかされる」という公開性は、対面以上に強い屈辱感をもたらします。
自殺リスク

ネットいじめと自殺の関連

ネットいじめと自殺の関連は最も深刻な問題の一つ。複数の研究が、ネットいじめの被害経験と自殺念慮(自殺について考えること)・自殺企図(自殺を試みること)との間に有意な関連があることを報告しています。

ネットいじめの被害者は、いじめを受けていない子どもと比較して自殺念慮を抱くリスクが約2〜3倍高いとする研究もあります。特に、オフラインのいじめとネットいじめの両方を同時に経験している場合、自殺リスクはさらに高まります。

ネットいじめに関連した自殺(サイバーブリサイド)は国内外で複数報告され、社会的な注目を集めています。日本でもネットいじめを苦にした子どもの自殺が報道され、その深刻さが広く認識されるようになっています。

⚠️
自殺について考えていたら、いますぐ相談をもし自殺について考えている、または身近な人がそのような状態にあるなら、直ちに以下の窓口へ。
・いのちの電話(0120-783-556、24時間対応)
・よりそいホットライン(0120-279-338、24時間対応)
・チャイルドライン(0120-99-7777、18歳以下専用)
あなたの命は何よりも大切です。
STATISTICS

数字で見るネットいじめの実態

日本と世界の最新統計データから、ネットいじめが急速に拡大していることが明らかになっています。

日本のデータ

日本の統計データ

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2023年度のいじめ重大事態認知件数は1,306件と過去最多。「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」というネットいじめに分類される行為は一定の割合を占めています。

総務省の調査では、小中学生のインターネット利用率は90%超でSNS利用も増加。インターネット利用の低年齢化に伴い、ネットいじめも低年齢化する傾向が見られます。

法務省の人権擁護機関が扱う「インターネット上の人権侵害」に関する相談件数も増加傾向にあり、SNSでの誹謗中傷・プライバシー侵害・差別的書き込みが深刻化しています。

世界のデータ

世界の統計データ——10年で経験率がほぼ倍増

Cyberbullying Research Centerの2025年調査では、米国の13〜17歳の学生の約58%が生涯でサイバーいじめを経験、約33%が直近30日間に経験と報告されています。

注目すべきは、経験率が年々上昇していること。生涯経験率は2016年の33.6%から2025年の58.2%へ、直近30日間の経験率も2016年の16.5%から2025年の32.7%へと倍増しています。

年度生涯経験率30日経験率出典
2016年33.6%16.5%Cyberbullying Research Center
2019年36.5%17.4%Cyberbullying Research Center
2021年45.5%22.6%Cyberbullying Research Center
2023年52.8%28.4%Cyberbullying Research Center
2025年58.2%32.7%Cyberbullying Research Center
2026年約37%Research.com

2026年の調査では、約37%のティーンエイジャーがサイバーいじめを経験と報告し、SNSプラットフォームが最も一般的な場所として挙げられています。

プラットフォーム別

プラットフォーム別の統計

いじめが発生する場所は時代とともに変化。かつては掲示板・メールが主でしたが、現在はSNS・メッセージアプリが中心です。

米国の調査では、サイバーいじめが最も多く発生するプラットフォームとしてInstagram、Snapchat、TikTok、Discord、Facebookが挙げられています。日本ではLINEでのいじめ(グループチャット排除、既読無視、悪口書き込みなど)が最多と報告されています。

オンラインゲーム内のいじめも増加。ゲーム内チャット暴言、意図的妨害(グリーフィング)、チームからの排除などが報告されています。

WARNING SIGNS

ネットいじめを見分けるサイン

子どもがネットいじめを受けているサインを早期に察知することは、被害を最小限にする鍵です。行動・精神・身体それぞれの変化に注意してください。

行動のサイン

行動面の変化

最も顕著なのはデバイス使用に関する行動の変化。日常生活でも友人関係や登校など全般に変化が現れます。

  • スマートフォン・パソコンを見た後に急に落ち込む、感情的になる
  • デバイスを隠す、画面を見られることを極度に嫌がる
  • SNSアカウントを突然削除する、または利用を急にやめる
  • 通知音に過敏に反応する、または通知をすべてオフにする
  • 深夜までスマートフォンを使い続ける、または逆にまったく触らなくなる
  • 登校を渋る、不登校になる
  • 友人関係の急な変化(仲の良かった友人と急に距離を置く)
  • 部活動や趣味への興味の喪失、外出を避ける
  • 攻撃性の増加やイライラ、自室にこもりがち
精神・身体のサイン

精神面・身体面・学業面の変化

  • 気分の落ち込みや急な涙、不安感の増大
  • 自己否定的な発言の増加
  • 「もう嫌だ」「消えたい」といった絶望的な言葉
  • 自傷行為の痕跡(手首の傷など)※緊急対応が必要
  • 頭痛・腹痛などの身体症状
  • 食欲の急激な変化(食べなくなる・過食)
  • 不眠・悪夢・朝起きられない
  • 体重の急激な変化、疲労感
  • 成績の急激な低下、集中力低下、宿題への意欲喪失
⚠️
自傷行為のサインがあれば緊急対応を手首の傷など自傷の痕跡、「消えたい」などの絶望的言葉が見られる場合は、緊急の対応が必要です。一人で抱え込まず、医療機関や相談窓口に直ちに連絡してください。
初期対応

気づいたときの初期対応

サインに気づいた場合、まず大切なのは子どもを責めたり叱ったりしないこと。「なぜ言わなかったの」「なぜそんなサイトを見ていたの」と問い詰めると、子どもをさらに追い詰めます。

安心して話せる環境を作りましょう。「何かつらいことがあるなら、いつでも話を聞くよ」「あなたの味方だよ」という姿勢を示し、話し始めたら最後まで否定せずに聞いてあげてください。

打ち明けてくれたら「話してくれてありがとう」「あなたは悪くない」と伝え、一緒に対応策を考えていくことを約束してください。この初期対応の適切さが、その後の回復プロセスに大きな影響を与えます。

HOW TO RESPOND

ネットいじめへの対処法

被害を受けたときの具体的なステップは5つ。順序が大事で、特に「証拠保存」を最初に行うことがその後のすべての対応の鍵になります。

5つのステップ

ネットいじめ対処の5ステップ

STEP 1
証拠を保存する
スクリーンショットを撮影(日時表示設定)、該当URLを記録、いじめの内容・日時・頻度・加害者情報(アカウント名)をメモ、音声・動画があれば録音録画、前後の文脈も含めて保存。加害者が削除する可能性があるため早期保存が重要。複数の場所(端末・クラウド)にバックアップ。
最初の一手
STEP 2
加害者をブロック・通報する
加害者と直接やり取りを続けるとエスカレーションするため避ける。LINE、Instagram、X、TikTok、YouTube、Discord、Facebookなど主要プラットフォームにはブロック・通報機能がある。新アカウントで再接触してきたら再通報し、法的対応を検討。
距離を取る
STEP 3
信頼できる人に相談する
保護者・教師・スクールカウンセラー・親戚など信頼できる大人に。証拠を見せながらいつから・どんないじめかを具体的に伝える。担任、学年主任、生徒指導、養護教諭、SCなど話しやすい人に。学校はいじめ防止対策推進法で迅速対応の義務がある。チャイルドライン(0120-99-7777)、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)、人権相談(0570-003-110)も。
一人で抱えない
STEP 4
対応しない・反応しない
加害者に怒り・悲しみを直接ぶつけるのは逆効果。加害者は被害者の反応を見て満足感を得ている場合がある。「やめてほしい」と一度伝えた上で、続く場合は反応せずブロック・通報・大人への相談を進める。返信せず見ないように。ただし「無視すれば止まる」ではなく、証拠保存と相談は必ず行う。報復は絶対にしない。
反応で増幅させない
STEP 5
専門機関に相談する
深刻な場合や学校対応が不十分な場合。法務局の人権相談窓口はネット上の人権侵害について調査・対応。弁護士相談で発信者情報開示請求や名誉毀損による損害賠償請求が可能。法テラス(0570-078374)で無料相談・費用立替制度あり。脅迫・ストーキング・名誉毀損・わいせつ画像拡散は犯罪に該当しうるため警察相談(#9110)やサイバー犯罪対策課へ。
専門の力を借りる
報復は絶対にしない仕返しや報復は、自分自身が加害者になってしまうリスクがあるだけでなく、事態をさらに悪化させる可能性があります。冷静に証拠保存と相談を進めることが回復への最短ルートです。
PREVENTION

ネットいじめの予防策

ネットいじめを未然に防ぐには、デジタルリテラシー教育・自衛策・共感性育成・保護者の関わりという4つの柱が必要です。

リテラシー教育

情報リテラシー・デジタルシチズンシップ教育

デジタルシチズンシップとは、デジタル技術を安全かつ責任を持って使用するための知識・スキル・態度のこと。子どもたちに教えるべき内容は以下です。

  • オンラインでの発言が人を傷つける可能性があること
  • 一度インターネットに投稿した情報は取り消せない可能性があること
  • 匿名であっても法的責任を問われる可能性があること
  • 他人のプライバシーを尊重すること
  • 困った時は大人に相談すること

学校だけでなく家庭でも継続的に行うことが重要。一回限りの講演会ではなく、日常的な会話の中で話し合う機会を設けましょう。子どもの年齢やデジタルスキルに応じた段階的な教育が効果的です。

自衛策

プライバシー設定と自衛策

SNSのプライバシー設定と個人情報の管理が重要です。

  • アカウントを非公開(鍵付き)に設定する
  • 位置情報の公開をオフにする
  • 知らない人からのメッセージ・フォローリクエストを制限する
  • 投稿の公開範囲を友人のみに限定する
  • 本名・学校名・住所・電話番号などの個人情報を公開しない
  • 制服や校章が写った写真を投稿しない
  • 位置が特定できる写真(自宅付近)を投稿しない
  • パスワードを定期的に変更し、二段階認証を設定する
  • 見知らぬ人からのメッセージ・リクエストには慎重に対応
共感性育成

共感性とコミュニケーション能力の育成

技術的対策だけでなく共感性(エンパシー)の育成が欠かせません。自分の発言や行動が相手に与える影響を想像する力を育てることで、加害行為を抑制できます。

  • ロールプレイ(役割交換)を通じて被害者の気持ちを体験する授業
  • 感情の認識と表現のトレーニング
  • 衝動的な行動を抑制するアンガーマネジメント教育
  • 対面でのコミュニケーション能力を高めるグループワーク
  • 多様性を尊重する態度の育成
  • 傍観者教育(「いいね」を押さない、リツイートしない、被害者を支持するメッセージ、大人に報告)
💡
傍観者教育がいじめの拡大を防ぐ「いいね」を押さない、リツイートしない、被害者を支持するメッセージを送る、大人に報告する——傍観者の行動が変わることで、ネットいじめの拡散を止められます。
保護者の関わり

保護者のモニタリングと関わり方

監視」ではなく「見守り」の姿勢が大切。過度な監視は子どもの反発を招き、問題が起きた時に相談しにくくなります。

  • 子どもと一緒にSNSの使い方やルールを話し合う
  • インターネットの利用時間について家族でルールを決める
  • 子どもが使用しているアプリやSNSについて理解する
  • 日常的にオンラインでの出来事について会話する
  • 「何かあったらいつでも相談してね」と繰り返し伝える
  • 保護者自身がデジタルリテラシーを高める

保護者自身がデジタルリテラシーを高め、子どもの使用するSNSやアプリの機能・プライバシー設定・通報の仕方を知っておくことで、問題発生時に迅速に対応できます。

FOR FAMILY

家庭でのネットいじめへの対応

保護者の対応は子どもの回復を左右します。被害者・加害者それぞれのケースで適切な関わり方を知っておきましょう。

被害者の場合

子どもが被害者の場合

最も重要なのは子どもの話を否定せずに聞くこと。「大げさに考えすぎ」「気にしなければいい」「ネットを見なければいい」といった言葉は、子どもの苦痛を軽視し、相談への抵抗感を高めます。

具体的な対応として、まず気持ちに寄り添い「話してくれてありがとう」「あなたは悪くない」と伝える。次に一緒に証拠を保存し、今後の対応を相談。必要に応じて学校・専門相談窓口・弁護士・警察などに相談します。

子どもの同意なくスマートフォンを取り上げたり、SNSを一方的に禁止したりすることは避けてください。これは「罰」と感じられ、被害に遭ったことへの罪悪感を強めてしまいます。代わりに、安全な利用ルールを子どもと一緒に考えましょう。

心理的なケアも重要。子どもの精神状態に注意し、必要に応じてスクールカウンセラーや心療内科・精神科への受診を検討してください。自殺念慮や自傷行為のサインがある場合は、直ちに専門家の支援を受けてください。

加害者の場合

子どもが加害者の場合

頭ごなしに叱りつけるのではなく、なぜそのような行為をしたのかを冷静に聞くこと。加害行為の背景にはストレス・孤立感・自己肯定感の低さ・家庭内の問題が隠れている場合があります。

自分の行為が相手にどのような影響を与えたかを具体的に考えさせることが重要。「もし自分が同じことをされたらどう感じるか」を考えさせるのは効果的なアプローチです。

明確に「してはいけないこと」と伝え、被害者への謝罪と投稿削除を行わせる。必要に応じて学校・被害者保護者との話し合いに参加。法律違反の可能性がある場合は、その深刻さも理解させる必要があります。

ルール作り

家庭でのインターネット利用ルール作り

ルールは一方的に押し付けるのではなく、子どもと話し合いながら決めることで自主的に守るようになります。含めるべき内容は以下です。

  • 利用時間の上限
  • 利用できる時間帯(深夜は使用しないなど)
  • 個人情報の取り扱い方
  • 知らない人とのやり取りに関するルール
  • 困った時の相談先の確認
  • 定期的なルールの見直しの機会

フィルタリングソフトやペアレンタルコントロール機能の利用も検討。ただしこれらは補助的なツールで、最も重要なのは日常的な親子のコミュニケーションです。

FOR SCHOOL

学校でのネットいじめへの対応

学校はいじめ防止対策推進法に基づき、組織的・継続的にネットいじめに対応する義務があります。早期発見・対応フロー・情報モラル教育の3つが柱です。

早期発見

早期発見の取り組み

定期的なアンケート調査はいじめ実態把握の基本。ネットいじめに特化した質問項目を含め、匿名回答を可能にすることで正確な実態が把握できます。

教職員の研修も重要。ネットいじめの種類・特徴・発見ポイント・対応方法について全教職員が共通理解を持ち、SNSの最新動向やネットスラングについての知識を更新し続けることが必要です。

スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置・活用、「いじめ相談ボックス」の設置、オンライン相談窓口の開設など、子どもたちが声を上げやすい仕組みづくりが大切です。

対応フロー

発見時の対応フロー(6段階)

第1
被害者の安全確保を最優先
寄り添い「あなたは悪くない」と明確に伝える。必要に応じて医療機関やカウンセリングに繋ぐ。
第2
事実確認
被害者と加害者の双方から聞き取り、証拠を収集。被害者と加害者を同席させない。周囲の生徒からも情報収集。
第3
加害者への指導
いじめ行為を明確に禁止し、投稿の削除を指示。背景にある問題にも目を向け、必要に応じ心理的サポート。
第4
保護者への連絡
被害者・加害者双方の保護者に事実を報告し、今後の対応を協議。
第5
再発防止策
学級全体での指導、情報モラル教育の実施、見守り体制の強化。
第6
重大事態への対応
該当する場合、いじめ防止対策推進法に基づき調査委員会を設置、事実関係を明らかにし教育委員会へ報告。
情報モラル教育

発達段階に応じた情報モラル教育

小学校低学年——「人を傷つけることを言わない」「困ったら大人に相談する」など基本ルール。

小学校高学年——「個人情報の大切さ」「著作権・肖像権」「ネット上での適切な振る舞い」。

中学校——「SNSのリスクと適切な使い方」「ネットいじめの法的責任」「デジタルフットプリントの概念」「批判的思考力の育成」。

高校——「デジタルシチズンシップの概念」「情報発信者としての責任」「社会問題としてのネットいじめ」。

効果的な教育方法は、ケーススタディ、ロールプレイ、ディスカッション、外部講師(警察・弁護士・情報セキュリティ専門家など)による講演。一回限りでなく、教育課程に組み込まれた継続的な取り組みが重要です。

BY PLATFORM

SNS・プラットフォーム別の特徴と対策

主要なSNS・サービスごとに、ネットいじめの典型パターンと使える対策機能が異なります。お子さんの利用しているサービスに合わせて確認してください。

プラットフォーム別

主要プラットフォーム6つの特徴と対策

LINE
主ないじめ:グループいじめ(追い出し・裏グループ・既読スルーいじめ)、既読いじめ(既読つけて返信しない/即返信を強要)
対策機能:グループ退出、ブロック、通報、メッセージ受信拒否設定
Instagram
主ないじめ:ビジュアルいじめ(無断画像使用での嘲笑、ボディシェイミング)、コメント攻撃(大量誹謗中傷、絵文字暗号いじめ)
対策機能:コメントフィルター、制限機能、非公開設定
TikTok
主ないじめ:動画での嘲笑、コメント攻撃、デュエット・スティッチ悪用
対策機能:コメントフィルタリング、デュエット・スティッチ制限
X(旧Twitter)
主ないじめ:拡散型いじめ(リポストでの瞬時拡散)、引用リポストによる晒し上げ
対策機能:ブロック、ミュート、非公開設定
Discord
主ないじめ:サーバー内排除・ハラスメント、ボイスチャットでの暴言
対策機能:ブロック、通報、サーバー設定
オンラインゲーム
主ないじめ:ゲーム内チャット暴言、グリーフィング(意図的妨害)、チームからの排除(Fortnite・Minecraft・Apex Legendsなど)
対策機能:通報、ミュート、ブロック。ボイス暴言は証拠が残りにくい
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ボイスチャットは証拠が残りにくいオンラインゲームのボイスチャットでの暴言は証拠が残りにくく対処が難しい場合があります。録音機能の活用や、被害が続くときは管理運営への通報・保護者への相談を早めに行いましょう。
RECOVERY

ネットいじめからの回復プロセス

回復は一直線に進むのではなく、波のように良い時期と悪い時期を繰り返しながら徐々に改善していきます。4つの段階・専門家のサポート・レジリエンス育成が鍵です。

回復4段階

回復の4段階

PHASE 1
安全の確保
いじめ行為を止め、被害者が安全と感じられる環境を整える最優先段階。加害者のブロック、問題投稿の削除、学校や家庭で安全な居場所を確保する。
最優先
PHASE 2
安定化
いじめが止まった後も強い不安・恐怖・怒り・悲しみを経験する。感情の安定と日常生活のリズム回復が目標。規則的な生活リズム、リラクセーション法、安心できる人との交流。
心と体を整える
PHASE 3
処理・統合
いじめの経験を心理的に処理し、自分の人生に位置づける段階。カウンセリングや心理療法が効果的。「なぜ自分が」という問いに向き合い、自分自身の価値を再確認する。
意味を編み直す
PHASE 4
再建
新しい人間関係を築き、自信を取り戻し、将来への希望を持つ段階。新しい活動や趣味への参加、友人関係の再構築、自己肯定感の回復。
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専門サポート

専門家による心理的サポート

スクールカウンセラー

最も身近に利用できる専門家。定期的な面談を通じて気持ちを聴き、適切な支援につなげる。

認知行動療法(CBT)

ネットいじめ被害者に対して最も研究されている心理療法の一つ。否定的思考パターン(「自分が悪い」「誰も助けてくれない」)を特定し、現実的・適応的な思考に置き換える。

トラウマ焦点化治療(TF-CBT・EMDR)

PTSD症状を呈している場合に特に効果的。

グループセラピー・SST

対人関係スキルを回復させ、新しい友人関係を築く自信をつける。

心療内科・精神科受診

うつ病・不安障害の症状が重い場合は薬物療法と心理療法の併用が効果的な場合がある。

レジリエンス

レジリエンス(回復力)の育成

レジリエンスとは困難や逆境から立ち直る力。ネットいじめの経験を乗り越え、再び前に進むためにレジリエンスの育成が重要です。

  • 安定した対人関係の構築(信頼できる人とのつながり)
  • 問題解決能力の育成(困難に対処する具体的なスキル)
  • 感情コントロールの学習(自分の感情を認識し適切に表現)
  • 自己効力感の強化(「自分にはできる」という感覚)
  • 意味づけの能力(困難な経験を成長の機会として捉え直す)

保護者や教育者は、成功体験の機会を提供し、失敗しても安全に挑戦できる環境を整え、努力やプロセスを認めて褒めることが大切。「結果」ではなく「努力」を評価することで、困難に直面しても諦めない力が育まれます。

デジタルデトックス

デジタルデトックスと健全なオンライン活動の再開

回復過程では一時的にインターネット・SNS利用を控える「デジタルデトックス」が有効な場合があります。永久的禁止ではなく、心の回復のための一時的な措置として位置づけることが重要です。

期間中は対面交流・アウトドア活動・読書・スポーツ・創作活動など、オフラインでの充実した時間を過ごすことが推奨されます。デジタル空間以外にも自分の居場所があると実感できます。

再開する際は段階的に。信頼できる少数の友人とのやり取りから始め、徐々に活動範囲を広げます。プライバシー設定見直し、新しいアカウント作成、ブロックリスト整備などを行ってから再開することも検討してください。

HOTLINES

ネットいじめの相談窓口

一人で悩まず、専門家に相談しましょう。電話・オンライン・法的サポートそれぞれ無料で利用できる窓口が用意されています。

電話相談

電話相談窓口(すべて無料)

24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310
文部科学省・24時間対応・子どもと保護者
チャイルドライン0120-99-7777
18歳以下専用・毎日16時〜21時・匿名可
法務省 人権相談ダイヤル0570-003-110
ネット上の人権侵害・調査対応・平日8:30〜17:15
警察相談専用ダイヤル#9110
犯罪該当の可能性がある場合
いのちの電話0120-783-556
24時間・自殺念慮・精神的危機
よりそいホットライン0120-279-338
24時間・外国語対応
子どもの人権110番0120-007-110
法務省・子ども専用
法テラス0570-078374
無料法律相談・費用立替制度
オンライン

オンライン相談窓口

電話での相談が難しい場合は、オンラインでの相談も可能です。

法務省 インターネット人権相談

パソコン・スマホからネット上の人権侵害について相談。24時間受付、後日メール回答。

違法・有害情報相談センター

総務省委託機関。ネット上の違法・有害情報の相談、削除方法のアドバイス。

セーフライン

一般社団法人セーファーインターネット協会。違法・有害情報の通報を受け付け、削除要請。

各SNSのヘルプセンター

いじめ・嫌がらせの相談・通報窓口。

法的サポート

法的サポート

法テラス(日本司法支援センター、0570-078374)——経済的に余裕のない方に無料法律相談・弁護士費用立替制度。ネットいじめの法的対応を弁護士に無料で相談できます。

弁護士会の法律相談——各地の弁護士会が運営。ネット上の人権侵害に詳しい弁護士に相談し、発信者情報開示請求や損害賠償請求の具体的な法的手段についてアドバイスを受けられます。

子どもの人権110番(0120-007-110)——法務省の人権擁護機関が運営する子ども専用窓口。いじめ・体罰・虐待など子どもの人権に関する相談を受け付けます。

相談は決して恥ずかしいことではありませんネットいじめは一人で解決するのが難しい問題。専門家の力を借りることで、適切な対応が可能になります。まずは最も利用しやすい窓口に連絡してみてください。あなたの声を聞いてくれる人は必ずいます。
FAQ

ネットいじめに関するよくある質問

ネットいじめについて寄せられる質問にお答えします。

FAQ

よくある質問

Q. ネットいじめとは何ですか?

A. ネットいじめ(サイバーいじめ)とは、インターネットやSNS、メッセージアプリ、オンラインゲームなどのデジタル技術を通じて行われるいじめや嫌がらせのことです。誹謗中傷の書き込み、個人情報の無断公開、なりすまし、仲間外れ、プライベートな画像の拡散など、様々な形態があります。従来の対面でのいじめと異なり、24時間365日続く可能性があること、不特定多数に拡散すること、匿名性が高いことなどの特徴があります。

Q. ネットいじめを受けたらどうすればいいですか?

A. まず、いじめの証拠(スクリーンショット、URL、日時など)を保存してください。次に、信頼できる大人(保護者、教師、スクールカウンセラーなど)に相談しましょう。加害者をブロック・通報し、直接対応しないことも重要です。深刻な場合は、法務局の人権相談窓口(0570-003-110)やネットいじめ専門の相談窓口に連絡してください。証拠があれば、プロバイダ責任制限法に基づく削除要請や発信者情報開示請求も可能です。

Q. ネットいじめは犯罪になりますか?

A. ネットいじめの内容によっては、刑法上の犯罪に該当する場合があります。具体的には、名誉毀損罪(刑法230条)、侮辱罪(刑法231条)、脅迫罪(刑法222条)、強要罪(刑法223条)、ストーカー規制法違反などが適用される可能性があります。また、2022年に施行された「侮辱罪の厳罰化」により、ネット上での誹謗中傷に対する罰則が強化されました。民事上も、損害賠償請求の対象となります。

Q. 子どもがネットいじめを受けているサインは?

A. ネットいじめを受けている子どもには、いくつかの特徴的なサインがあります。スマートフォンやパソコンを見た後に急に落ち込む、デバイスを隠すようになる、SNSアカウントを突然削除する、登校を渋る、食欲や睡眠の変化、成績の低下、友人関係の急な変化、イライラや攻撃性の増加などです。これらの変化に気づいたら、責めずに寄り添い、安心して話せる環境を作ることが大切です。

Q. ネットいじめの加害者になってしまったらどうすればいいですか?

A. まず、いじめ行為を直ちにやめてください。そして、自分の行為が相手にどのような影響を与えたかを真剣に考えましょう。可能であれば、被害者に誠意を持って謝罪してください。投稿した内容は速やかに削除しましょう。また、なぜいじめ行為をしてしまったのか、自分の気持ちと向き合うことも重要です。保護者や信頼できる大人に相談し、必要に応じてカウンセリングを受けることも検討してください。加害行為の背景にはストレスや自己肯定感の低さがある場合もあり、専門家のサポートが役立ちます。

Q. SNSでの悪口は名誉毀損になりますか?

A. SNSでの悪口が名誉毀損に該当するかどうかは、具体的な内容や状況によって判断されます。名誉毀損罪は「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した」場合に成立します(刑法230条)。SNSの投稿は不特定多数が閲覧できるため「公然」の要件を満たしやすく、個人を特定できる形で社会的評価を低下させる内容であれば、名誉毀損に該当する可能性があります。事実の摘示がない場合でも、侮辱罪(刑法231条)が適用される場合があります。

Q. 学校はネットいじめにどう対応すべきですか?

A. 学校は、いじめ防止対策推進法に基づき、ネットいじめを含むすべてのいじめに対応する義務があります。具体的には、情報モラル教育の実施、相談体制の整備、早期発見のためのアンケート調査、発見時の迅速な対応(被害者の保護、加害者への指導、保護者への連絡)、関係機関との連携などが求められます。また、重大事態が発生した場合は、調査委員会を設置して事実関係を明らかにする必要があります。

Q. ネットいじめと通常のいじめの違いは何ですか?

A. ネットいじめと通常のいじめには、いくつかの重要な違いがあります。ネットいじめは24時間365日続く可能性があり、学校や家庭など場所を問わず被害を受けます。匿名性が高く、加害者の特定が困難な場合があります。一度拡散された情報は完全な削除が難しく、被害が長期化・広範化しやすいです。また、不特定多数が加害に参加しやすく、傍観者が加害者に転じるリスクも高いです。一方で、デジタルデータとして証拠が残りやすいという特徴もあります。

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いのちの電話0120-783-55624時間・無料
よりそいホットライン0120-279-33824時間・無料

このページの情報は、医師による診断や治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は、心療内科・精神科への受診をご検討ください。

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