EMDRとは?
仕組み・8つのフェーズ・PTSDへの効果・日本での受け方を徹底解説
トラウマやPTSDの治療法として、世界保健機関(WHO)が推奨する心理療法「EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)」。1987年の発見から現在に至るまでの科学的根拠、8つのフェーズからなる治療プロセス、対象疾患、日本での受け方や費用、注意点まで、専門的な知見に基づいて解説します。
EMDRとは何か
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、トラウマやPTSDの治療法としてWHOが推奨する心理療法です。治療者の指を目で追いながらつらい記憶を思い浮かべるという独特の手法で、世界130カ国以上で実践されています。
EMDRの定義
EMDR(イー・エム・ディー・アール)とは、Eye Movement Desensitization and Reprocessingの略称で、日本語では「眼球運動による脱感作と再処理法」と訳されます。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をはじめとするトラウマ関連の心理的苦痛に対して、世界的に認められた効果を持つ心理療法です。
治療の中心となるのは両側性刺激(バイラテラル・スティミュレーション)と呼ばれる技法です。最も一般的なのは眼球運動で、治療者が左右に動かす指や光をクライエントが目で追いながら、つらい記憶や感情を思い浮かべます。眼球運動のほか、両耳交互に聞こえる音(聴覚刺激)や、治療者が膝や手を左右交互にタップする触覚刺激(タッピング)も用いられます。
「指を目で追うだけで、過去のトラウマが癒える」と聞くと、直感的には理解しにくいかもしれません。しかしEMDRは、1980年代から30年以上にわたる科学的研究の積み重ねにより、その効果が繰り返し実証されてきた治療法です。2013年にはWHO(世界保健機関)がPTSDの治療法として公式に推奨し、日本を含む世界130カ国以上でトレーニングを受けた専門家が実践しています。
EMDRが「脱感作」と「再処理」の両方を行う理由
EMDRの名称に含まれる「脱感作(Desensitization)」と「再処理(Reprocessing)」は、それぞれ異なるプロセスを指しています。
EMDRは、トラウマ記憶の苦痛を単に「慣らす(脱感作)」だけでなく、脳内での記憶の整理(再処理)まで促すことが特徴です。認知(自己イメージ)の改善・感情的苦痛の軽減・身体感覚の解放という三つの変化が同時に起きることが、EMDRのユニークな効果とされています。
EMDRの基本的な数字
EMDRの発見と歴史
1987年のシャピロ博士による偶然の発見から、WHO推奨に至るまでの歴史を時系列で追います。日本でも2004年に学会が設立され、3,600名以上の専門家がトレーニングを修了しています。
EMDRの発見と国際的普及の歴史
EMDRの歴史は、1987年のある春の日、米国の心理学者フランシーン・シャピロ(Francine Shapiro)博士が公園を散歩していたときに始まります。頭の中でぐるぐると気になっていたことが、目が自然に左右に動いたあとに急に気にならなくなるという体験から、博士は意図的に眼球を左右に動かしながら不安な考えを思い浮かべる実験を繰り返し、その効果を確認しました。
日本におけるEMDRの歴史
日本では1990年代後半からEMDRが紹介され始めました。1995年の阪神・淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件など、大規模なトラウマ事例が続く中で、PTSDへの有効な介入法としてEMDRへの関心が高まりました。
日本EMDR学会は2004年に設立され、国際EMDRと提携しながら日本語でのトレーニングプログラムや研究活動を推進してきました。2025年12月時点で、日本国内では3,600名以上の心理士・医師・看護師・精神保健福祉士などの専門家がEMDRトレーニングを修了しており、都市部を中心にEMDRを提供するクリニック・相談室が増加しています。
EMDRの仕組みと理論的基盤
EMDRの理論的土台はシャピロ博士が提唱した「適応情報処理(AIP)モデル」です。脳科学的にも、扁桃体や前頭前皮質、海馬への影響が示されており、複数の神経メカニズム仮説が提唱されています。
適応情報処理(AIP)モデルとは
EMDRの理論的な土台となるのが、シャピロ博士が提唱した適応情報処理(Adaptive Information Processing:AIP)モデルです。このモデルは、人間の脳が持つ本来の「自己治癒力」に着目しています。
AIPモデルの基本的な考え方は次のとおりです。人間の脳には、日常的に経験したさまざまな出来事を処理し、既存の記憶ネットワークに統合する機能が備わっています。嫌なことや困難な出来事があっても、時間の経過とともに「過去のこと」として落ち着いて思い出せるようになるのは、この適応的情報処理システムが正常に機能しているからです。
ところが、非常に強烈な恐怖・無力感・恥辱などを伴うトラウマ体験が起きると、この情報処理システムが「フリーズ」してしまいます。記憶が処理されずに凍りついた状態になり、脳内の通常の記憶ネットワークから切り離されて孤立した「トラウマ記憶の島」となります。この処理されていないトラウマ記憶は、過去の出来事にもかかわらず、何かのきっかけで今まさに起きているかのように「再活性化」します——それがフラッシュバックや悪夢、強い感情的苦痛として現れます。
トラウマ記憶が凍りつく理由
なぜトラウマ体験のときだけ記憶の処理が止まってしまうのでしょうか。AIPモデルでは、次のように説明されます。
- 圧倒的な感情・感覚の強度トラウマ体験では、脳が一度に処理しきれないほどの強い恐怖・パニック・無力感が生じる。この「容量オーバー」の状態が処理システムのフリーズを引き起こす。
- 記憶の断片化強いストレス下では、出来事の情景・感情・身体感覚・認知が断片化したまま記憶に格納される。通常の記憶のように「まとまった物語」として整理されない。
- 感覚と時間の混乱凍りついたトラウマ記憶には「過去のこと」というタイムスタンプが付いていないため、何かのきっかけで活性化すると「今まさにそれが起きている」という感覚を伴う。
- 孤立した記憶ネットワーク通常の記憶は関連する他の記憶や知識と結びついた広いネットワークの中に存在するが、トラウマ記憶は孤立しており、「あのとき自分は生き延びた」「今は安全だ」という肯定的な情報と結びつくことができない。
EMDRはどのようにして処理を再開させるか
AIPモデルによれば、EMDRの両側性刺激(眼球運動など)は、フリーズしていた情報処理システムを「再起動」させる働きをします。両側性刺激によって脳内の記憶処理が再開されると、凍りついていたトラウマ記憶が動き出し、脳内のポジティブな記憶ネットワーク(「自分は安全だ」「乗り越えることができる」という情報)と結びついていきます。
このプロセスを通じて、孤立していたトラウマ記憶が通常の「過去の記憶」として統合されます。記憶の内容そのものが消えるわけではありませんが、それを思い出したときの苦痛・恐怖・恥辱感が大幅に軽減され、「あのとき確かにそれは起きた。でも今の自分は安全だ」という形で落ち着いて記憶できるようになります。
EMDRの脳科学的メカニズム
「なぜ眼球を左右に動かすことで、トラウマが処理されるのか?」——これはEMDR研究の中でもっとも活発に議論されてきた問いです。現在まで複数の仮説が提唱されており、それぞれを支持する研究が蓄積されています。
PTSDや強いトラウマを抱えているとき、脳では特徴的なパターンが見られます。扁桃体(アミグダラ)——危険を察知し恐怖反応を引き起こす脳の部位——が過剰に活性化し、一方で感情の調節・論理的思考・判断に関わる前頭前皮質の活動が低下します。これが「理性では大丈夫とわかっていても、体が恐怖で固まってしまう」という状態を生み出します。
脳画像研究(fMRI・PET)では、EMDR治療後に扁桃体の過活動が正常化し、前頭前皮質の機能が改善することが示されています。また、記憶の固定化に関わる海馬の容積が増加するという報告も複数あり、EMDR治療が神経レベルでの変化をもたらすことが示唆されています。
さらに興味深いのは、EMDRの神経学的変化パターンが、薬物療法(SSRIなど)による変化パターンとは異なることです。これはEMDRが薬物療法とは異なるメカニズムで作用していることを示唆しており、両者を組み合わせることの理論的根拠にもなっています。
眼球運動は本当に必要か?
EMDRの研究では、「眼球運動そのものが治療の核心か、それともトラウマ記憶に向き合うプロセス自体が重要なのか」という疑問も研究されています。
複数のメタアナリシスでは、眼球運動を行う群は眼球運動を行わない群(静止した点を見るなど)と比較して、より高い効果が示されています。ただし、両者の差は小さく、EMDR全体の効果は眼球運動の有無にかかわらず認められます。現在のコンセンサスとしては、「トラウマ記憶へのアクセスと処理」というプロセス自体に大きな治療効果があり、そこに眼球運動(または他の両側性刺激)が追加的な効果をもたらすと考えられています。
EMDRの8つのフェーズ
EMDRはシャピロ博士が体系化した8つのフェーズからなる標準的な治療プロトコルに基づいて実施されます。フェーズ1〜2は最初のセッションで、フェーズ3〜8は複数のターゲット記憶ごとに繰り返されます。
シャピロ博士による標準プロトコル
8つのフェーズはすべてが一度のセッションで進むわけではなく、クライエントの状態・ペース・処理の進み具合によって、各フェーズに費やす時間は大きく異なります。単回性(一度きり)のトラウマから複雑なトラウマ歴を持つケースまで、幅広い状況に適用できるよう設計されています。
EMDRセッションで実際に何が起こるか
EMDRを受けようと決めた場合、初回面談から治療終了までどのような流れになるのか、セッション中にどのような体験が生じるのか、セッション間に何が起こるかを段階的に説明します。
初回セッションから治療終了までの流れ
脱感作セッション中の体験
EMDR処理セッション中は、クライエントによってさまざまな体験が報告されています。「こんなことが起きても大丈夫」と事前に知っておくことで、セッション中の不安が軽減されます。
セッションとセッションの間に起きること
EMDR処理セッションを受けた後、次のセッションまでの間にさまざまな変化が生じることがあります。これを事前に知っておくことが大切です。
- 処理の継続セッション後も脳内での処理が続く。新しい夢を見たり、関連する記憶が浮かんだり、気づきが訪れたりする。
- 一時的な感情の浮上セッション後しばらく、悲しみや疲労感が強まる「処理後反応」がある。通常2〜3日で落ち着く。
- 日常生活への影響の変化処理が進むにつれて、これまでフラッシュバックを引き起こしていた刺激(特定の匂い・音・場所)への反応が緩和される。
- ログ記録の重要性セッション間に気づいたこと・浮かんだ記憶・感情の変化を記録し、次回治療者と共有する。
EMDRの対象となる疾患・症状
EMDRが世界的に最もエビデンスが確立されているのはPTSDです。単回性トラウマでは3〜7セッションで77〜100%が寛解に至るとされます。PTSD以外にも、パニック障害・社交不安・うつ病など幅広い疾患への適用研究が進んでいます。
EMDRが最も効果的とされる疾患:PTSD
EMDRが世界的に最もエビデンスが確立されているのはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療です。PTSDは、生命の危機にさらされるような体験(事故・自然災害・暴力・性暴力・戦争など)の後に発症し、フラッシュバック・悪夢・回避・過覚醒・感情麻痺などの症状が1ヶ月以上続く状態です。
EMDRは、単回性(一度きり)のトラウマに対して特に高い効果を示します。交通事故・自然災害・強盗被害などによるPTSDに対して、60〜120分のセッションを3〜7回実施することで、77〜100%のクライエントが症状の寛解に至るとされています。
EMDRの対象となる主な疾患・症状
PTSD以外にも、EMDRの適用研究が進む疾患・症状は多数あります。エビデンスレベルとともに整理します。
EMDRが特に効果的な体験の種類
EMDRは特定の体験・状況に関連したトラウマに対して有効であることが多いとされています。
- ✓性的暴力・性的虐待の体験——EMDRはレイプ・性的虐待の被害者のPTSDに対して最も早期から研究が行われてきた分野の一つ
- ✓交通事故・業務上の事故——比較的明確な単一のトラウマ体験に対して効果が高い
- ✓自然災害・人災の被害——地震・洪水・火災などの大規模災害後のPTSDへの適用
- ✓暴力被害・犯罪被害——強盗・暴行・殺傷事件の目撃など
- ✓職場・学校でのいじめ・ハラスメント——長期的なストレスや恥辱体験の処理
- ✓医療処置に関連したトラウマ——手術・入院・集中治療経験に関連したトラウマ
- ✓戦闘・戦争体験——退役軍人のPTSDは、EMDRの有効性が多くの研究で示されている分野
WHO推奨と国際的評価
2013年のWHO推奨をはじめ、APA・NICE・ISTSSなど主要な医療・学術機関がEMDRをPTSD治療法として認定しています。査読付き論文・メタアナリシス・神経科学的研究が積み重ねられてきました。
WHOの推奨
2013年、世界保健機関(WHO)は「PTSDの管理に関するガイドライン(Guidelines for the management of conditions that are specifically related to stress)」を発表しました。このガイドラインの中でWHOは、EMDRをPTSDの治療法として正式に推奨しています。
特に注目すべきは、WHOがEMDRを「PTSDの患者の心理的負担が最も少ない治療法の一つ」として評価した点です。EMDRではトラウマ体験を詳細に言語化・語ることをあまり求めないため、語ること自体が二次的なトラウマになりうるクライエントにとって、より負担が少ない治療アプローチとなります。
主要な医療機関・学術機関による認定
- 米国心理学会(APA)PTSDに対する効果的な治療法として認定
- 米国国立PTSDセンター(National Center for PTSD)トラウマ・PTSDに対する推奨治療法の一つとして掲載
- 国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)PTSD治療の実践ガイドラインにおいて推奨Aレベルを付与
- 英国国立医療技術評価機構(NICE)PTSDの治療として認知処理療法(CPT)とともにEMDRを推奨
- 欧州トラウマティック・ストレス学会(ESTSS)PTSDに対する効果的な治療法として推奨
- イスラエル・オーストラリア・北アイルランドなど各国の政府機関PTSDの公的医療サービスにEMDRを組み込んでいる
科学的研究の蓄積
EMDRに関する査読付き学術論文は、2026年時点で世界中で数百本以上発表されています。特に重要なのは以下のような研究成果です。
- メタアナリシスの結果複数のメタアナリシスが、EMDRのPTSD症状に対する大きな効果量(Cohen's d = 1.0以上)を示している。
- 長期フォローアップEMDRの効果は治療終了後1〜5年のフォローアップ調査でも維持されることが示されている。
- ランダム化比較試験(RCT)対照群との比較による厳密な研究デザインでも、EMDRの優位性が繰り返し確認されている。
- 神経科学的研究fMRI・PET・EEGを用いた研究により、EMDR治療後の脳活動パターンの正常化が示されている。
EMDRと認知行動療法(CBT)の比較
トラウマ・PTSDの治療において、EMDRとともに最もエビデンスが確立されている心理療法がトラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)です。両者の違いと選び方を整理します。
EMDRとTF-CBTの主な違い
どちらを選ぶべきか
EMDRとCBTのどちらがより優れているかという問いに対して、現在の研究は「どちらも同程度に効果的であり、特定の条件下では一方が優れることもある」という結論に収束しています。
EMDRの効果と限界
適切に実施されたEMDRはPTSDコア症状・感情的苦痛・否定的自己認知・日常機能・身体症状・対人関係に幅広い効果をもたらします。一方で、複雑性トラウマや解離症状などには限界もあります。
EMDRで期待できる効果
適切に実施されたEMDRでは、以下のような効果が期待できます。
EMDRの限界
EMDRは強力な治療法ですが、すべての人・すべての状況に対して万能ではありません。限界を正直に理解することが、適切な治療選択につながります。
- 複雑性トラウマへの適用の難しさ幼少期から長期にわたる複雑なトラウマ歴(虐待・ネグレクト・長期的DV)がある場合、単回性トラウマより治療期間が長くなり、より複雑なアプローチが必要になる。
- 解離症状への注意強い解離症状(離人感・現実感消失・同一性の混乱など)がある場合、適用に慎重な評価と準備が必要。解離を安定化させてからEMDRに進む段階的アプローチが推奨される。
- 抑うつ症状への効果の限界メタアナリシスでは、PTSDおよび不安症状に対する効果は高いが、抑うつ症状の改善においてはCBTと同程度であり、それほど際立って優れているわけではない。
- 処理困難なターゲットの存在すべてのトラウマ記憶がEMDRで容易に処理されるわけではない。特に幼少期の言語化困難なトラウマ(言語発達前の体験)は処理に工夫が必要。
- 適切なトレーニングを受けた治療者の必要性標準化されたプロトコルに基づく専門的な治療法。適切なトレーニングを受けていない治療者によるEMDRは効果が低下するだけでなく、有害になる可能性もある。
副作用・リスク・禁忌
EMDRは一般的に安全な治療法ですが、処理中・直後に一時的な不快感が生じることがあります。また、現在進行中の危険状況や急性精神病症状などEMDRを避けるべき状況もあります。
EMDRで起こりうる一時的な反応
EMDRは一般的に安全な治療法とされていますが、特にトラウマを扱う処理セッションの最中や直後に、一時的な不快感が生じることがあります。これらは治療プロセスの一部であり、適切な治療者のもとで管理されるものです。
- 感情的苦痛の一時的な増大セッション中または直後に、悲しみ・怒り・不安などの感情が強くなる。通常は数時間から数日以内に落ち着く。
- 処理後反応セッション後に疲労感・頭痛・ぼんやり感が生じる。セッション後はゆっくり休む時間を確保することが重要。
- 新たな記憶・夢の出現セッションをきっかけに、以前は意識していなかった記憶が浮かんだり、新たな夢を見たりする。
- 一時的な症状の悪化治療開始初期に、治療を始める前よりも症状が一時的に悪化したように感じることがある(「好転反応」のような側面もある)。
- 身体症状めまい・胃腸の不快感・頭が重いなどの身体症状が出ることがある。
これらの反応が出た場合は、必ず次のセッション時に治療者に報告してください。一時的な不快感は治療プロセスの一部である場合が多いですが、治療者が適切に対応を調整するために情報共有が不可欠です。
重大なリスクと対処
以下の状況は、EMDR治療中に適切に管理されるべき重大なリスクです。
- 感情の氾濫(フラッディング)処理の準備が不十分な状態でトラウマ記憶に向き合うと、感情が制御不能なほど強くなりすぎる。これを防ぐためにフェーズ2の準備が非常に重要。
- 解離の悪化解離傾向が強いクライエントでは、EMDRによって解離が悪化するリスクがある。治療者はセッション中に解離のサインを常にモニタリングする必要がある。
- 自殺リスクの増大処理中に引き起こされた強い感情的苦痛が自殺念慮の増大につながる可能性がある。フェーズ1でのリスク評価と、治療期間中の継続的なモニタリングが必須。
- 誤った記憶の生成リスク誘導的な質問や不適切な治療者の関与によって、実際には起きていない記憶(虚偽記憶)が生成されるリスクがある。標準的なプロトコル遵守と、記憶の「内容」に治療者が過度に介入しないことが重要。
EMDRを受けられない場合(禁忌)
すべての人がEMDRを受けられるわけではありません。以下の状況では、EMDRの実施を避けるか、慎重な評価のもとで段階的に進める必要があります。
- !現在進行中の危険状況——現在もDV・虐待・いじめなどの被害が継続している場合。物理的・心理的にPTSDになった状況から離れていることがEMDRの前提条件
- !重篤な解離症状(解離性同一症など)——先に解離の安定化・管理に特化した治療が必要
- !急性精神病症状——現在、幻覚・妄想などの急性精神病症状がある場合は実施しない
- !物質依存の急性期——アルコール・薬物依存症の急性期。まず解毒・断酒・断薬を行い、安定期を経てから検討
- !重篤な自殺リスク——切迫した自殺リスクがある場合は、まず安全確保と危機介入を優先
- !治療への準備性がない——感情的に不安定になる可能性があると治療者が判断した場合や、クライエント自身が準備できていないと感じる場合
- !眼の障害・眼球運動困難——代替の両側性刺激(タッピング・音)を使用すれば実施可能
- !妊娠中の注意——特に禁忌ではないが、処理中の感情的反応が胎児に影響する可能性について治療者と話し合う必要
「今はEMDRを受けられない」と言われたら
治療者から「今はEMDRに適した状態ではない」と判断された場合、それはEMDRを永久に受けられないことを意味しません。現在の状況を改善することで、将来的にEMDRに進める可能性があります。
- →DV・虐待などの危険状況から離れることが最優先
- →感情調節・ストレス管理スキルの習得によって安定性を高める
- →解離症状に特化した治療を先行させる
- →物質依存の治療を先行させる
- →自殺念慮・自傷行動の安定化を図る
治療者は「なぜ今はEMDRが難しいか」「どのようにすればEMDRに進めるか」を丁寧に説明するべきであり、クライエントも遠慮なくその理由と今後の見通しを尋ねてよいのです。
日本でEMDRを受けるには
日本では2025年時点で3,600名以上の専門家がトレーニングを修了しています。日本EMDR学会の治療者リストやEMDR Institute Japanなどから治療者を探すことができますが、保険適用外であり費用負担が課題です。
EMDR治療者を探す方法
日本でEMDRを受けるためには、適切なトレーニングを受けた治療者を見つけることが最初のステップです。
- 日本EMDR学会の治療者リスト日本EMDR学会(www.emdr.jp)のウェブサイトでは、学会認定のEMDR治療者のリストを都道府県別に公開。掲載治療者は国際EMDR学会(EMDRIA)または日本EMDR学会が認定するトレーニングを修了している。
- EMDR Institute JapanEMDRの公式トレーニング機関のウェブサイトでも、修了者のリストや認定治療者の情報を提供。
- 心療内科・精神科への問い合わせEMDRに対応しているクリニックは少しずつ増えている。受診予定のクリニックに「EMDRを実施しているカウンセラー・心理士がいるか」を問い合わせることも有効。
- かかりつけ医・精神科医への相談現在の主治医にEMDRを希望することを伝え、紹介・情報提供を受ける。
治療者を選ぶ際のポイント
- 資格・トレーニングの確認国際EMDR学会(EMDRIA)または日本EMDR学会が認定するトレーニングを修了しているか確認。ベーシックトレーニング(約20時間)の修了者と、認定EMDR治療者(追加の教育・スーパービジョンを完了)とでは経験レベルが異なる。
- 専門領域の確認自分の抱えるトラウマの種類(性暴力・DV・事故・複雑性PTSDなど)の治療経験があるか。
- 初回面談での確認治療者との相性・説明のわかりやすさ・安心感を感じられるかどうかも重要な選択基準。
- スーパービジョンの有無定期的にスーパービジョン(上位の専門家からの指導・相談)を受けているか確認すると、治療の質の維持が期待できる。
日本のEMDRの現状と課題
日本ではEMDRを提供できる専門家が徐々に増えており、2025年時点で3,600名以上がトレーニングを修了しています。しかし、世界的な観点から見ると、日本のEMDR普及はまだ発展途上です。
- 地域格差東京・大阪・名古屋などの大都市圏にはEMDR治療者が複数存在するが、地方都市・農村部では入手困難な地域も多い。
- オンラインEMDRの可能性コロナ禍以降、オンライン(ビデオ通話)でのEMDRセッションが世界的に普及。国際研究では対面と同程度の効果があることが示されており、地域格差の解消に貢献する可能性がある。
- 保険診療の不在日本ではEMDRは保険適用外であるため、費用負担が治療へのアクセスを制限している。
- 啓発の必要性日本ではEMDRの認知度がまだ低く、PTSDを抱えながらもEMDRを知らない方が多い。適切な情報提供と啓発が課題。
EMDRの費用と保険適用
残念ながら、日本ではEMDRは現在のところ保険適用外(自費診療)の治療です。費用は治療者・施設・地域によって大きく異なりますが、一般的な目安は次のとおりです。
費用の高さは、EMDRへのアクセスを制限する大きな障壁の一つです。韓国などのアジア諸国では保険適用が認められているケースもあり、日本においても保険適用に向けた議論が続いています。
費用負担を軽減するための制度
EMDRそのものは保険適用外ですが、付随する精神科・心療内科の診療には保険が適用されます。また、以下の制度を活用することで経済的負担を軽減できる場合があります。
- 自立支援医療制度(精神通院医療)PTSDや関連する精神疾患(うつ病・不安障害など)で精神科・心療内科に継続通院する場合、医療費の自己負担が原則1割に軽減される制度。薬物療法・診察費などは対象となるが、EMDRのカウンセリング費用は別途自費。申請先は市区町村の福祉担当窓口(障害福祉課など)で、精神科・心療内科の主治医による診断書が必要。詳細は最寄りの精神保健福祉センターへ。
- 犯罪被害者支援犯罪被害(性暴力・暴力・強盗など)によるPTSDの場合、各都道府県の犯罪被害者支援センター・法テラスなどを通じて、精神的被害の回復を目的とした支援(費用補助・無料相談)が受けられる場合がある。
- 労働災害(労災)職場での出来事(ハラスメント・事故など)がトラウマの原因の場合、労働者災害補償保険(労災)の精神障害の労災認定を受けることで、治療費が補償される可能性がある。
- EAP(従業員支援プログラム)職場のEAPプログラムが利用できる場合、一定回数のカウンセリングセッションを無料または低額で受けられる場合がある。
EMDRを受ける前の準備と心構え
EMDR治療を始める前に知っておきたいこと、薬物療法との併用、「受ける勇気が出ない」という方への考え方を整理します。
EMDRを検討している方へ
EMDR治療を始める前に、以下のことを知っておくと、より安心して治療に臨むことができます。
- EMDRは「話し療法」とは違うトラウマの詳細を長々と言葉で語ることを必ずしも要求しない治療法。語ることが苦痛な方でも取り組みやすい場合がある。
- 処理がうまくいかないことがある毎回のセッションがスムーズに進むとは限らない。感情があふれたり、なかなか処理が進まないセッションもある。これは失敗ではなく治療の自然なプロセス。
- 効果が出るまでに時間がかかる場合がある最初のいくつかのセッションは準備段階であり、変化を感じにくいかもしれない。焦らずプロセスを信頼することが大切。
- 治療者に正直に話すセッション中に感じたこと・不安・セッション間の変化などを遠慮なく治療者に伝える。EMDRは治療者とクライエントの協働。
- セルフケアの計画を立てるセッション後は精神的・身体的に消耗することがある。セッション後に「緩衝地帯」(安心できる時間・活動)を確保できるようスケジュールを調整する。
- 中途でやめる自由がある自分に合わないと感じた場合、いつでも中止できる。治療への参加は完全にクライエントの自由意思によるもの。
EMDRと薬物療法の組み合わせ
EMDRと薬物療法(抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬など)は、多くの場合、相互に妨げ合うことなく併用できます。薬物療法によって症状が一定程度安定した状態でEMDRを受けることで、治療の土台が整い、処理がよりスムーズに進む場合があります。
現在薬物療法を受けている方は、EMDR治療者と精神科医(または主治医)の両方に投薬状況を伝え、治療計画を共有することが重要です。一方、薬を飲んでいない方がEMDRを受けることも可能です。EMDRと薬物療法の組み合わせは、個人の状況に合わせて判断されるべき事柄です。
「EMDRを受ける勇気が出ない」という方へ
トラウマを持つ多くの方が、EMDRに限らず治療を受けることへの不安・恐怖・抵抗感を感じます。これは「治療への抵抗」ではなく、自分を守ってきたトラウマへの自然な反応です。以下のことを心に留めてください。
- ✓EMDRは「つらい記憶を無理やり掘り起こす治療」ではなく、準備が整った段階でクライエントのペースで進める
- ✓「セラピストが信頼できるか確認したい」というのは正当な理由。初回面談だけ受けてみることも選択肢の一つ
- ✓EMDRへの恐れや抵抗感そのものを治療者と話し合うことができる。準備フェーズで安心感を十分に構築してから処理に進める
- ✓何もしないことによるリスクも考える——未治療のPTSDは慢性化・重症化するリスクがあり、生活の質(QOL)に長期的な影響を与え続ける
子ども・青少年とEMDR
EMDRは成人だけでなく、子どもや青少年のトラウマ治療にも有効であることが研究で示されています。子ども向けEMDRは、発達段階・認知能力・感情表現の特性に配慮した工夫が加えられます。
子どもへのEMDRの適用
EMDRは成人だけでなく、子どもや青少年のトラウマ治療にも有効であることが研究で示されています。子ども向けのEMDRは、子どもの発達段階・認知能力・感情表現の特性に配慮した工夫が加えられます。
- 遊びの要素の導入小さな子どもには、言語を用いた認知評価(SUDスコアなど)の代わりに、絵を描いたり・ぬいぐるみを使ったりするなど、遊びを通じた処理が取り入れられる。
- タッピング・音の活用眼球運動に集中することが難しい子どもには、タッピングや両耳交互音が使いやすい。
- 保護者の関与特に幼い子どもの場合、保護者がセッションに参加するスタイルもある。保護者自身のトラウマが子どものトラウマと連動している場合は、保護者のEMDRも検討される。
- 学校・家庭環境の安全性の確認子どもが現在安全な環境にいることが、治療の前提条件として特に重視される。
子どもとEMDRに関する研究
子どもへのEMDR適用に関する研究では、次のような結果が示されています。
- ✓単回性トラウマ(事故・災害など)を経験した子どもに対して、EMDRは少ないセッション数でPTSD症状を有意に改善させることが複数の研究で示されている
- ✓学校での暴力・いじめ体験・家庭内暴力目撃などの複雑なトラウマを抱える子どもへのEMDR適用も研究されており、一定の効果が示されている
- ✓子どもへのEMDRは、保護者の心理教育と組み合わせることで効果が高まる
- ✓子ども向けEMDRを実施するためには、子どもの発達・トラウマ・臨床心理の専門的知識を持つ治療者が必要
EMDRと他のトラウマ治療法との組み合わせ
ソマティック・エクスペリエンシング(SE)、内的家族システム療法(IFS)、マインドフルネスなど、他のトラウマ治療法との組み合わせも研究・実践されています。
EMDRと他療法の統合的アプローチ
ピーター・ラヴィン博士が開発した身体(ソマ)に焦点を当てたトラウマ治療法。EMDRが認知・感情・身体感覚の複合的アプローチをとるのに対し、SEは身体感覚の変化をより細かくトラッキングする。複雑なトラウマ歴がある場合や身体症状が顕著な場合に、SEをEMDRの準備フェーズとして活用したり、並行して行ったりすることで治療効果が高まる可能性がある。日本でも両方のトレーニングを受けた治療者が少しずつ増えている。
リチャード・シュワルツ博士が開発した、心の中の「部分(パーツ)」に働きかけるトラウマ治療法。複雑性トラウマや解離傾向がある場合、IFSの「パーツ」との対話を通じて内的な安全感を高めてからEMDRに進む、あるいはIFSとEMDRを交互に組み合わせるアプローチが一部の治療者によって実践されている。
マインドフルネス(今この瞬間の体験を判断なく観察する実践)は、EMDRの準備フェーズとしても、治療全体の補助的な実践としても有効。①感情調節能力(耐性の窓を広げること)を高めEMDRに向けた内的安定性の構築に役立つ、②EMDRセッション中に治療者が「今、何を気づいていますか?」と尋ねる問いかけはマインドフルな観察と類似したプロセスを促す、③EMDR後のセルフケアとして瞑想を実践することで処理の定着を助ける。
治療中の生活上の注意点
EMDRの処理セッションを受けている期間中は、日常生活においていくつかのことを心がけることで、治療効果を最大化し安全を確保することができます。
- 大きな生活上の変化を避ける治療中は脳が大きな処理作業を行っている。転職・引越し・重大な人生上の決断などは、可能であれば治療が落ち着くまで先送りにする。
- アルコール・薬物の使用に注意セッション後の感情的な不快感をアルコールで紛らわせることは、処理の妨げになる。治療中の飲酒習慣について治療者と話し合う。
- 睡眠を十分にとる睡眠中にも脳の記憶処理が進むため、睡眠の確保は治療効果を最大化するために重要。
- 支持的な人間関係を維持する治療中は感情的に揺れ動くことがある。信頼できる人(家族・友人・支援者)との関係を大切にし、必要に応じてサポートを求める。
- 身体活動を続ける適度な運動はストレス対処・感情調節・睡眠改善に役立ち、EMDRと相乗効果を持つ可能性がある。
治療終了後——回復を続けるために
EMDRの治療が終了した後も、回復は継続します。以下のことを心がけることで、治療で得た変化を日常生活に定着させることができます。
- 再発のサインを知っておく治療後もストレスの多い出来事がトリガーとなってトラウマ反応が再燃することがある。再燃のサイン(フラッシュバックの増加・回避行動の再出現・睡眠の悪化など)を知っておき、早めに対処する。
- ブースターセッションの活用治療終了後に必要が生じた場合、数回のブースターセッション(補強セッション)を受けることができる。治療者との関係は終了後も活用できる。
- セルフケアを継続するマインドフルネス・身体活動・十分な睡眠・栄養バランスのとれた食事・社会的なつながりの維持は、メンタルヘルスの維持に不可欠。
- ポストトラウマティック・グロース(PTG)の可能性トラウマを経験し治療を経た後に、個人的な成長・価値観の変化・人生の意味の再発見などが生じる「外傷後成長(PTG)」を体験する人も多い。トラウマは傷であるとともに、新しい視点や強さを育む可能性も持っている。
EMDRについてのよくある質問
A. 必ずしも必要ではありません。EMDR治療は、医師(精神科医・心療内科医)が実施する場合と、臨床心理士・公認心理師などの心理職が実施する場合があります。心理職のカウンセリングルームに直接申し込む場合は、医師の紹介なしに受けられることが多いです。ただし、症状が重い場合や薬物療法も必要と思われる場合は、精神科・心療内科を受診した上でEMDR治療者に紹介してもらうほうがスムーズな場合もあります。
A. セッション数はトラウマの性質や複雑さによって大きく異なります。交通事故・暴力被害などの単回性(一度きり)のトラウマであれば、3〜7回のセッションで症状が大幅に改善するケースも多いです。一方、幼少期からの長期的な虐待・ネグレクト・複数のトラウマ体験がある複雑性PTSDの場合は、10回から数十回、場合によってはそれ以上のセッションが必要になることがあります。担当の治療者と治療のゴールと期間についてオープンに話し合うことをお勧めします。
A. まったく異なる治療法です。催眠療法は意識を変性させた「トランス状態」でアプローチする治療法ですが、EMDRはクライエントが通常の意識状態を保ちながら行う治療です。EMDRのセッション中、クライエントは常に意識があり、自分の意思でセッションを止めることができます。指を追う眼球運動は、催眠導入ではなく、脳の情報処理を促す両側性刺激です。
A. EMDRの標準的なプロトコルは、訓練を受けた専門家の存在のもとで実施されることが前提です。自己流でEMDRを試みることは、感情の氾濫・解離の悪化・誤った記憶処理などのリスクがあり、推奨されません。インターネット上には「自己EMDR」を解説する動画等もありますが、これらは公式なEMDRプロトコルではありません。EFT(感情解放テクニック)など自己実施可能なアプローチが適していると思われる場合は、治療者に相談してください。
A. いいえ、EMDRは記憶を消す治療法ではありません。EMDRによって記憶の内容が消えることはありません。目標は、記憶そのものを変えることではなく、その記憶を思い出したときの強烈な感情的苦痛・身体反応・否定的な自己認知を軽減し、「過去に起きた出来事として落ち着いて思い出せる状態」にすることです。処理が進んだ後も記憶は残りますが、それが引き起こす苦痛が大幅に軽減されます。「セピア色の写真のように遠い過去のことになる」と表現するクライエントもいます。
A. EMDRはトラウマ体験を「なかったこと」にも「意味のないこと」にも変えません。処理が進むと、「あのとき確かにそれは起きた。そしてそれは本当に苦しかった。でも今の自分は生き延びて、ここにいる」という形で体験を落ち着いて受け入れられるようになることが多いです。トラウマは苦しい体験ですが、その体験を乗り越えた事実・そこから学んだこと・自分の回復力は、EMDRによってより肯定的な意味として再統合されることがあります。
A. フラッシュバックなどの症状があること自体は、EMDRを受けることへの障壁にはなりません。むしろ、そのような症状があることがEMDRの適応を示唆する場合が多いです。まず精神科・心療内科を受診して現在の症状を評価してもらい、EMDRを実施できる状態かどうかを専門家に判断してもらうことをお勧めします。初回面談やフェーズ2の準備段階で、フラッシュバックへの対処スキルを習得してからEMDR処理を始めることができます。一人で抱え込まず、まず相談することが大切です。
トラウマを
一人で抱え込まないで
フラッシュバック・悪夢・恐怖感に苦しんでいるあなたへ。EMDRをはじめとするトラウマ治療があなたの力になれるかもしれません。まずはココトモにお話を聞かせてください。
このページの情報は、医師による診断や治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は、心療内科・精神科への受診をご検討ください。自立支援医療制度(精神通院医療)を利用することで、継続通院の場合の医療費自己負担が原則1割に軽減される場合があります。詳細はお近くの精神保健福祉センターまたは市区町村の福祉担当窓口にお問い合わせください。
