メンタルヘルス用語辞典 · JOMO

JOMOとは?
取り残される喜び・FOMOとの違い・実践方法をやさしく解説

「常につながっていなければ」という強迫観念から自由になり、今この瞬間・目の前の体験を楽しむ生き方、JOMO(Joy of Missing Out)。FOMOとの比較・心理学的効果・最新研究・具体的な実践法まで、必要な情報をすべてここにまとめました。

ABOUT JOMO

JOMOとは何か——定義と語源

JOMO(ジョーモ)とは「Joy of Missing Out」の頭文字で、「取り残される喜び」を意味します。SNSや情報の渦から意図的に距離を置き、その「見逃すこと」自体に喜びと解放感を見出す生き方を指します。

定義

JOMO(Joy of Missing Out)の定義

JOMO(ジョーモ)とは、「Joy of Missing Out」の頭文字を取った造語で、日本語に訳すと「取り残される喜び」あるいは「見逃す喜び」を意味します。SNSのタイムラインや友人の近況、話題のイベント、流行のトレンドなど、あらゆる情報の渦から意図的に距離を置き、その「見逃すこと」自体に喜びや解放感を見出す考え方・生き方を指します。

JOMOが指す「喜び」は、単に「休む」「サボる」というものではありません。情報の洪水から自分を守り、本当に大切なことに集中する能力を意識的に選び取ることです。スマートフォンの通知、SNSのフィード、ニュースサイト、動画プラットフォームなど、あらゆる方向から刺激が押し寄せ、私たちは常に何かに「つながっていなければならない」という暗黙のプレッシャーにさらされています。JOMOはそのプレッシャーに対するひとつの答えであり、自分自身の内的な世界に価値を見出す姿勢です。

今この瞬間を選ぶことJOMOを実践している人々は「今、この瞬間」の体験を何よりも大切にします。SNSでバズっているコンテンツより、お気に入りの本をゆっくり読む。話題のドラマよりも、家族と食卓を囲む時間を優先する——外側の情報や評価基準ではなく、自分自身の内的な基準によって生き方を選ぶ姿勢がJOMOの本質です。
語源と提唱

アニル・ダッシュによる提唱(2012年頃)

JOMOという言葉は、2012年頃にアメリカの起業家・作家であるアニル・ダッシュ(Anil Dash)によって提唱されたと広く言われています。彼は自身のブログの中で、子どもが生まれたことをきっかけにSNSや情報ツールとの関わり方を根本的に見直し、意図的にオフラインの時間を持つことで得られた深い充足感と自由について書き記しました。それが「JOMO」という概念として広まっていったのです。

JOMOの本質

孤立ではなく「選択の自由」

重要なのは、JOMOは「社会から孤立すること」や「友人関係を断ち切ること」ではないという点です。JOMOは、すべての社会的なつながりを否定するのではなく、自分にとって本当に意味のある関係や体験を選び取る「選択の自由」を肯定しています。外側からの期待や同調圧力に流されるのではなく、自分の心の声に耳を傾け、意識的に今この瞬間を選ぶこと——それがJOMOという概念が私たちに教えてくれる生き方の知恵です。

キーワード

JOMOを構成する6つのキーワード

JOMOを理解する鍵となる、6つのキーワードを整理します。

  • 今この瞬間への集中(マインドフルネス)
  • 意図的なオフライン時間
  • 内的充足感の追求
  • 自分にとっての本物の優先事項を選ぶ
  • 情報の洪水から意識的に距離を取る
  • 「見逃すこと」を喜びとして再定義する
FOMO vs JOMO

FOMOとJOMOの比較——恐怖から喜びへ

JOMOを理解するためには、その対概念であるFOMO(フォーモ/Fear of Missing Out=取り残される恐怖)との比較が不可欠です。FOMOは2004年頃から心理学・マーケティング分野で注目され、SNS普及とともにその影響力が急拡大しました。

FOMOとは

FOMO(取り残される恐怖)の心理

FOMO(Fear of Missing Out)とは「取り残される恐怖」を意味し、自分だけが何か重要なことを見逃しているのではないかという不安・焦りの感情を指します。FOMOを抱える人は、友人が楽しそうな投稿をしているのを見ると強い焦りを感じ、自分も参加しなければならないという衝動に駆られます。パーティーに招待されていなければ疎外感を覚え、流行の話題を知らなければ会話に入れないことを恐れます。

その結果、スマートフォンを手放せなくなり、SNSのフィードを何度も確認する行動が習慣化します。これはストレス・不安・睡眠障害・自己肯定感の低下など、さまざまなメンタルヘルスの問題と深く関連していることが多くの研究で明らかになっています。

2018年のペンシルベニア大学の研究では、SNS利用を1日30分以内に制限することで、孤独感・不安・うつ症状が有意に低下することが確認されました。FOMOが高い人ほどSNSへの依存度が高く、精神的な疲弊が大きいことも示されています。FOMOは「他者との比較」を燃料とし、常に「もっと」「もっとよい自分」を追い求める消耗のサイクルに人を閉じ込めます。

7項目で比較

FOMOとJOMO——7項目の徹底比較

FOMOとJOMOの違いを7つの観点から具体的に比較します。

FOMO / 基本的な感情
不安・恐怖・焦り
JOMO / 基本的な感情
安心・充足・喜び
FOMO / SNSとの関係
依存・強迫的確認
JOMO / SNSとの関係
意識的な距離・選択的利用
FOMO / 他者との比較
頻繁・自己評価低下につながる
JOMO / 他者との比較
少ない・自分の基準で評価
FOMO / 時間の使い方
外側の出来事に反応的
JOMO / 時間の使い方
自分の意志で主体的に選択
FOMO / メンタルヘルスへの影響
不安・抑うつ・ストレス増加
JOMO / メンタルヘルスへの影響
幸福感・感謝・満足感の向上
FOMO / 孤独の受け止め方
孤立・疎外感として体験
JOMO / 孤独の受け止め方
充電・自己充足の時間として体験
FOMO / エネルギーの方向
外向き(他者・情報への追随)
JOMO / エネルギーの方向
内向き(自己・現在への集中)
💡
JOMOはFOMOの「解毒剤」FOMOが外部の出来事や他者の評価に振り回される受動的な状態であるのに対し、JOMOは自分自身の価値観と感覚に従って能動的に時間・エネルギーを配分する積極的な選択です。
保護因子

JOMOはFOMOへの心理的な保護因子

2025年に発表された研究では、JOMOスコアが高い人ほどFOMOスコアが低く、主観的幸福感・マインドフルネス・自己慈悲の得点も高いことが示されており、JOMOがFOMOに対する心理的な保護因子として機能することが確認されています。

⚠️
健全なJOMOと回避的なJOMO研究によればJOMOを経験している人の中には社会不安と関連しているケースもあります。孤独を「意図的に選んでいる」のか、「不安から逃げている」のかは区別が必要です。健全なJOMOとは、社会的つながりから完全に逃避するのではなく、自分にとって真に意味のある交流を選び取り、それ以外の時間を主体的に自分のために使うバランスのとれた姿勢です。
BACKGROUND

情報過多・SNS疲れ時代の背景

JOMOという概念が急速に注目を集めるようになった背景には、現代社会における情報爆発とSNSの普及という大きな時代的変化があります。日本のスマホ普及率は2024年時点で9割超、SNS利用率も若年層を中心に非常に高い水準です。

常時接続の過負荷

脳と心を蝕む「常時接続」

スマートフォンが生活インフラとなった現代では、私たちは起床から就寝まで、あるいは就寝中でさえデジタルデバイスとともにあります。総務省の調査によれば、日本のスマートフォン普及率は2024年時点で9割を超え、SNS利用率も若年層を中心に非常に高い水準を維持しています。

インターネット上を流通する情報量は、かつての何億倍もの規模に達しています。ニュース、エンタメ、友人の近況、インフルエンサーのコンテンツ、仕事のメール、グループチャットの通知——これらすべてが一台のスマートフォンを通じて24時間365日押し寄せます。神経科学の観点からは、このような絶え間ない刺激は扁桃体(脳の警戒システム)を常に活性化させ、慢性的なストレス反応を引き起こすことが知られています。

SNSと比較の罠

SNSは「比較の罠」を巧みに利用する

Instagram、TikTok、Xなどのプラットフォームでは、人々は自分のベストな瞬間・最も輝いている側面を発信します。旅行、グルメ、恋愛、成功体験——フィルターされたハイライトリールが次々と流れてくる中で、日常の平凡な自分を見つめると、比較による劣等感が生じやすくなります。

心理学者のリオン・フェスティンガーが提唱した「社会的比較理論」によれば、人間は本能的に自分を他者と比較しますが、SNSはその比較対象を無限に広げ、かつ現実よりも「よく見える」基準を提供するため、自己評価の低下につながりやすいのです。

日本の同調圧力

集団主義文化と「みんなと同じ」プレッシャー

日本では特に、集団主義的な文化背景から「みんなと同じでいなければならない」「輪から外れてはならない」という同調圧力が強く働きます。そのため、SNSで誰かが楽しんでいる様子を見ると「自分も参加しなければ」「知っておかなければ」という焦りが生じやすく、FOMOの影響が特に大きいと考えられています。

友人グループのLINEチャットに即座に反応しなければ変だと感じる、インスタグラムの投稿に「いいね」を押さないと関係が壊れるかもしれないと心配する——こうした感覚を多くの日本人が経験しています。

コロナ後の変化

リモートワーク・おうち時間が変えた価値観

コロナ禍を経て、こうした傾向にも変化の兆しが見えています。リモートワークの普及により「オフィスに毎日出社することが当然」という常識が崩れ、人々は自分の時間の使い方を根本から見直す機会を得ました。コロナ禍での強制的な「おうち時間」を通じて、一人でいることの意義、家族との時間の大切さ、自然の中でのゆっくりとした体験の豊かさを再発見した人も多くいます。こうした社会変化が、JOMOへの関心を高める土壌を作りました。

エンゲージメント設計

意図的に利用されるFOMO——プラットフォームの設計

テクノロジー企業による「エンゲージメント最大化」のビジネスモデルも問題視されています。SNSプラットフォームのアルゴリズムは、ユーザーが画面に目を向ける時間を最大化するよう設計されており、感情的な刺激(怒り、羨望、不安など)を引き起こすコンテンツほど拡散されやすい傾向があります。

この設計の中でFOMOは意図的に利用されており、「あなたはすでに○件の投稿を見逃しています」「今日のトレンドを確認しよう」といった通知がユーザーを繰り返しアプリに引き戻します。JOMOという概念は、こうしたビジネスモデルへの対抗軸としても機能しています。

MENTAL HEALTH EFFECTS

JOMOがメンタルヘルスに与えるポジティブな効果

JOMOを意識的に実践することは、心身の健康にさまざまな良い影響をもたらします。最新の心理学・神経科学の研究から、JOMOのメンタルヘルスへのポジティブな効果が次々と明らかになっています。

6つの効果

JOMOがもたらす6つの心理的・身体的効果

研究で示されているJOMOの効果を、6つの領域に分けて詳しく見ていきましょう。

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不安・ストレスの軽減
意図的にSNSや情報から離れることで脳の警戒モードが落ち着き、副交感神経系が活性化。コルチゾール分泌が減少し、身体的なリラクゼーション反応が促進されます。SNS利用を制限した人々は不安・孤独感・抑うつ症状が有意に低下することが研究で示されています。
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幸福感・満足感の向上
2024〜2025年の最新研究では、JOMOスコアが高い人ほど主観的幸福感・生活満足度・感謝の気持ちが高いことが確認。他者比較による不満が減り、自分の生活の中の豊かさに気づきやすくなります。「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向ける感謝の視点は、ポジティブ心理学でも重要な幸福源とされます。
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自己肯定感の回復
他者の評価基準から自分を解放し、自分自身の内的基準で自己を評価する力を取り戻します。「いいね」の数や閲覧数ではなく、自分がどう感じているか・どんな経験を積み重ねているかに価値の軸を置くことで、外側の評価に左右されない安定した自己肯定感が育ちます。
💡
集中力・創造性の向上
情報のインプットを減らすことで、脳は「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれる内省的状態に入りやすくなります。このモードでは記憶の整理・問題解決・創造的思考が促進。アイデアが入浴中やぼーっとしているときに浮かぶのは、まさにこのネットワークが活性化している状態です。
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睡眠の質の改善
就寝前のスマホ使用は、ブルーライトによるメラトニン抑制だけでなく、刺激的な情報による脳の覚醒・感情的興奮でも睡眠を妨げます。就寝1〜2時間前にデジタル接触を減らすことで睡眠の質が大幅に改善。良質な睡眠は翌日の感情調節・認知機能・ストレス耐性に直結します。
🤝
人間関係の質の向上
JOMOは「すべての人間関係をやめる」ではなく「本当に大切な関係に集中する」こと。SNSの広く浅いつながりよりも、目の前の人との深いコミュニケーションを優先することで、信頼と親密さが育ちます。スマホを置いて相手の目を見て話す、共に沈黙の時間を過ごすことが質の高い関係を生みます。
研究エビデンス

科学が示すJOMOの効果まとめ

これまでに行われた主要な研究の知見を5項目に整理します。

  • SNS利用を1日30分以内に制限→孤独感・抑うつが有意に低下(ペンシルベニア大学2018年研究)
  • JOMOスコア高い人→幸福感・感謝・マインドフルネスが有意に高い(2025年研究)
  • JOMOスコア高い人→SNS依存度・孤独感・心理的苦痛が低い(2024年研究)
  • 意図的な孤独→不安・ストレス・抑うつ低下・生活満足度向上
  • デジタル断食→睡眠の質・集中力・創造性の向上
JOMOは単なるトレンドワードではなく、不安・抑うつ・孤独感の軽減と、幸福感・充足感の向上に貢献する科学的エビデンスを持つ実践的な概念です。
DIGITAL DETOX

デジタルデトックスとJOMOの関係

デジタルデトックスとは、スマホ・パソコン・SNSなどのデジタルデバイスとの接触を一定期間意図的に断ち、心身のリセットを図る行為。JOMOと親和性が高い実践です。

両者の違い

デトックスは「手段」、JOMOは「姿勢」

JOMOとデジタルデトックスの最大の違いは、その「姿勢」にあります。デジタルデトックスが「デジタルから離れることで疲れを回復する」という比較的受動的なアプローチであるのに対し、JOMOは「デジタルを含む外部情報から意識的に距離を取ることを積極的に選び、喜びとする」という能動的・主体的な態度です。デジタルデトックスはJOMOを実践するための重要な手段のひとつですが、JOMOはさらに広い概念として、オンライン・オフラインを含むあらゆる場面での「自分らしい選択」を包含しています。

5つの方法

デジタルデトックス実践の5ステップ

具体的に取り組める5つの方法を、易しいものから順に紹介します。

METHOD 1
スマホフリーな時間・場所を設ける
食事中はスマートフォンをリビングに置いてくる、就寝時はスマホを寝室に持ち込まないなど、特定の時間・空間をデジタルデバイスのない聖域にすることで、意識的なオフタイムを作ります。
基本
METHOD 2
通知をオフにする
スマートフォンの通知設定を見直し、本当に必要なもの以外の通知をすべてオフに。通知が来るたびに注意が散漫になる「注意の断片化」は集中力・認知機能を大幅に低下させ、通知を減らすだけで日常のストレスが劇的に改善する人も多い。
環境調整
METHOD 3
SNSアプリの使用時間を制限する
iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「デジタルウェルビーイング」機能を活用し、特定アプリに上限を設定。最初は制限到達時に不安や焦りを感じるが、それ自体がFOMOのサインで、JOMOを実践する機会になります。
スマホ活用
METHOD 4
週1日のデジタルデトックスデー
特定の曜日(例:日曜日)にスマホ・SNSから完全に離れ、読書・散歩・料理・家族との時間など、デジタルを介さない活動に集中する日を作る。最初は半日・数時間から始めても構いません。
週次習慣
METHOD 5
最初の落ち着かなさを乗り越える
デトックス開始数時間は、スマホを確認したい衝動・何か見逃しているのではという不安が出ます。それを乗り越えると深いリラクゼーションと現在への集中が訪れ、木漏れ日・食事の味・家族の笑顔など普段見過ごしていた豊かさが鮮やかに目に映るようになります。
継続のコツ
SOLITUDE PSYCHOLOGY

一人の時間・孤独を楽しむ心理学

JOMOの核心には「一人でいることを恐れず、むしろ豊かな価値を見出す」という心理的転換があります。心理学は孤独(特に意図的に選ばれた孤独)の深いポジティブな価値を明らかにしています。

孤独と孤立の違い

solitude(孤独)と loneliness(孤立)は別物

心理学者は「孤独(solitude)」と「孤立(loneliness)」を明確に区別します。

loneliness(孤立)
望まないのに満たされない
社会的つながりを望んでいるにもかかわらずそれが満たされていない状態。メンタルヘルスに悪影響を与えます。
solitude(孤独)
自分の意志で選ぶ
自分の意志で一人の時間を選んでいる状態。心の回復・自己省察・創造的活動の基盤となります。

JOMOが推奨するのは後者の孤独、すなわち意図的に選ばれた豊かな一人の時間です。一人の時間は脳の回復にも不可欠で、社会的なエネルギーを補充する「充電の時間」として機能します。マインドが静かな状態に戻ることで、過去の経験の整理・未来への思索・創造的なひらめきが生まれやすくなります。

思想家・研究者の知見

孤独の価値を語った人々

哲学者・心理学者たちは、孤独の価値を繰り返し語ってきました。

  • パスカル「人間の不幸はすべて、部屋の中に一人で座っていられないことから生じる」と述べ、孤独に耐える力こそ人間の本質的な課題だと指摘しました。
  • ソロー自然の中での孤独な生活(ウォールデン湖畔での暮らし)を通じて、人生の本質を探求し、孤独の中にこそ深い充実があることを示しました。
  • アダム・グラント現代のポジティブ心理学者。「ひとりでいることへの耐性」が創造性・深い思考・精神的回復力と強く相関すると指摘しています。
  • エスター・ブックホルツ博士人間は社会的つながりだけでなく、定期的な「一人の時間」も必要としていると研究で示しました。一人の時間は外部の期待や役割から解放され、自分自身と向き合うために欠かせません。
楽しむ第一歩

一人の時間を楽しむための再定義

一人の時間を楽しむためには、まず「孤独=ネガティブ」という思い込みを手放すことが重要です。一人でいることを恥ずかしいことや失敗の証ではなく、自分自身への贈り物として再定義することが、JOMOの実践の第一歩です。読書、散歩、瞑想、料理、絵を描く、音楽を聴く——自分が本当に楽しいと感じる活動に没頭する一人の時間は、外部の承認を必要とせず、純粋な内的充足感をもたらしてくれます。

MINDFULNESS

マインドフルネスと現在への集中

JOMOの実践と深く結びついているのが、マインドフルネスです。今この瞬間の体験に判断を加えずに意識を向ける——JOMOとマインドフルネスはコインの表裏の関係にあります。

マインドフルネスとは

判断を加えずに、今ここに意識を向ける

マインドフルネス(mindfulness)とは、「今この瞬間の体験に、判断を加えずに意識を向けること」を意味します。過去への後悔や未来への不安ではなく、今ここで起きていること——自分の呼吸、体の感覚、周囲の音、目の前の人——にありのままの注意を向ける心の状態です。

マインドフルネスの効果については、過去30年間で膨大な研究が蓄積されています。ストレス低減、不安・抑うつの改善、免疫機能の向上、慢性疼痛の緩和、集中力・記憶力の向上など、その効果は多岐にわたります。Googleをはじめとする世界的な企業がマインドフルネスプログラムを社員研修に取り入れ、多くのアスリートや芸術家がパフォーマンス向上のためにマインドフルネスを実践しています。

FOMOとマインドレスネス

FOMOは「今ここにいない」状態

FOMOは本質的に「今ここにいない」状態です。今この瞬間の体験を楽しんでいるのに、スマートフォンを確認して「他の人は今どこで何をしているか」を気にしてしまう——これはマインドレスネス(mindlessness)の典型例です。

一方、JOMOはマインドフルネスと同じ方向を向いています。「今この瞬間の自分の体験こそが最も価値あるもの」という確信に基づき、外部の情報や比較から注意を引き戻して「今、ここ」に集中する。これがJOMOの実践の本質です。

日常での実践

呼吸瞑想・マインドフルな食事と散歩

JOMOを深めるためのマインドフルネス実践として、まず最も取り組みやすいのが「呼吸瞑想」です。静かな場所に座り、背筋を伸ばし、目を閉じます。鼻から息を吸い、口あるいは鼻からゆっくりと吐きます。呼吸の感覚(鼻孔を空気が通る感触、胸や腹部の膨らみと縮み)に意識を向けます。心が他のことを考え始めたら(それは自然なこと)、優しく呼吸に意識を戻します。これを5〜10分間続けるだけで、脳は「今この瞬間」へのアクセスを取り戻し始めます。

💡
日常に組み込むマインドフルネスマインドフルな食事では、食事の時間はスマホをしまい、食材の色・香り・食感・味わいにじっくり意識を向けます。マインドフルな散歩では、イヤホンを外し、足の裏が地面に触れる感触・風の肌ざわり・空の色・周囲の音に意識を向けながらゆっくり歩きます。日常の小さな実践の積み重ねが、「今この瞬間に深く存在する」能力を育てます。
研究での相関

JOMOとマインドフルネスは相互強化の関係

2025年の研究では、JOMOスコアとマインドフルネスの得点の間に強い正の相関関係があることが示されています。マインドフルネスの高い人ほどJOMOを実践しやすく、JOMOを実践することでマインドフルネスが深まるという相互強化の関係があるようです。つまり、JOMOとマインドフルネスはコインの表裏であり、どちらかを実践することがもう一方を育てる好循環を生み出します。

INTROVERT & HSP

内向型・HSPとJOMO

JOMOは内向型(introvert)やHSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人)にとって特に深い意味を持ちます。一人の時間の充足感、外部刺激からの離脱、内的世界への集中——彼らが本能的に必要としているものです。

内向型のエネルギー代謝

一人の時間からエネルギーを補充する

内向型の人々は、社会的な交流から刺激とエネルギーを得る外向型とは異なり、一人の時間からエネルギーを補充します。社会的な場ではエネルギーを消費し、一人の時間で回復する——これが内向型の基本的なエネルギー代謝です。

しかし、「社交的であることが良いこと」「どこにでも参加すること」が評価される社会では、内向型の人々は自分の本質的なニーズを抑圧し、無理に社交的に振る舞おうとすることがあります。これがFOMOと結びつくと、深刻な消耗と自己否定につながります。JOMOは内向型に「一人でいることを選ぶ自分は正しい」という心理的な安全地帯を提供します。

HSPと感覚処理

HSP——人口の15〜20%、深く処理する人々

HSP(非常に敏感な人)は、神経心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、人口の約15〜20%を占めるとされています。HSPは感覚処理の感受性が高く、外部からの刺激(音・光・人混み・感情的な情報など)を非常に強く、深く処理します。その結果、刺激の多い環境では通常よりもはるかに早く疲弊し、回復のための静かな一人の時間が特に必要です。

SNSはHSPにとって特に過負荷になりやすい環境です。感情的な投稿、ネガティブなニュース、他者の苦しみや喜びの情報——これらをHSPの神経系は深く処理するため、数分間のSNS閲覧でも強い感情的反応・疲労・不安が生じることがあります。JOMOはHSPが自分の敏感さを「欠陥」ではなく「特性」として受け入れ、自分に合った情報環境を意識的に選ぶための哲学的な支えとなります。

メッセージ

JOMOは弱さでも逃げでもない

内向型・HSPの方へ強調したいのは、JOMOを実践することは弱さでも逃げでもないということです。自分の神経系の特性を理解し、それに合った生き方を選ぶことは、自己理解に基づいた誠実な行為です。「みんなと同じようにしなければ」という外部からの圧力よりも、「自分の心と体が何を必要としているか」という内側の声を信頼してください。
実践のヒント

内向型・HSPのためのJOMO実践のヒント

  • 社交的な集まりへの参加は「義務」ではなく「選択肢」として考える
  • SNSを閲覧する前に「今の自分のエネルギーレベル」を確認する習慣をつける
  • 週に複数の「完全にひとりで充電する日」を確保する
  • 刺激が多い環境(パーティー、満員電車)の後には、十分な回復時間を予定に入れる
  • 「断り方」を練習し、自分の境界線を温かく、しかし明確に伝えられるようにする
  • 自分の敏感さを「弱さ」ではなく「深く感じる力」として肯定的に再定義する
HOW TO PRACTICE

JOMOを実践する具体的な7つの方法

JOMOは概念として理解するだけでなく、日常生活の中で意識的に実践することが重要です。今日から始められる、具体的な7つのJOMO実践法を紹介します。

7つの実践法

今日から始める、JOMO実践の7ステップ

どれか一つに絞らず、できそうなものから少しずつ取り入れてください。

PRACTICE 1
「意図的な予定なし時間」を作る
週に少なくとも一度、スケジュールを入れない「空白の時間」を意図的に作ります。何もしなくてもいいし、ふと気が向いたことをしてもいい。散歩、読書、空を見上げる——大切なのは「予定がないこと」を不安として経験するのではなく「自由として楽しむ」訓練。最初は30分からでも構いません。
PRACTICE 2
「喜びリスト」を作る
自分が純粋に喜びを感じる活動のリストを紙に書き出します。SNSや他者の目を意識せず、自分が好きなこと・楽しいことを書く。「コーヒーを丁寧に淹れること」「川沿いを散歩すること」「料理実験」「植物の世話」「子どもの頃好きだった本を再読」など。JOMOの時間にこのリストから選んだ活動に没頭することで、内側からの喜びを体験できます。
PRACTICE 3
「断り」を練習する
参加したくない飲み会、興味のないイベント、義務感で続けているSNSグループへの参加を断ることで、時間とエネルギーを本当に大切なことに使えるようになります。罪悪感を持たず「今は自分の時間が必要です」「今日は疲れているので」と正直に伝える練習を。断ることは拒絶ではなく自己尊重の行為です。
PRACTICE 4
感謝日記をつける
毎日寝る前に、その日体験した小さな良いことを3つ書き留めます。「今日の朝食がおいしかった」「窓から見えた夕焼けが綺麗だった」「子どもの笑顔に癒された」——SNSを見て他者と比較するのではなく、自分の今日の生活の中の豊かさを見つける練習。ポジティブ心理学で幸福感を高める最も効果的な実践のひとつとして実証されています。
PRACTICE 5
アナログ活動を増やす
紙の本を読む、手書きで日記をつける、料理を一から作る、庭いじり、楽器演奏、手紙を書く——画面ではなく手と体・五感全体で体験するアナログ活動はデジタルに代替できない深い充足感をもたらします。「記録・シェア・評価される」というSNSのサイクルから切り離されているため、純粋に「自分のための体験」として楽しめます。
PRACTICE 6
「比較の罠」に気づく訓練
SNSや他者と比べているとき「あ、今比較しているな」と気づく訓練。気づいたら深呼吸し、「この比較は人生に役立つか?」「同じ条件で比べられるものか?」と問います。FOMOを感じたらスマホを置き、今この瞬間の体験に意識を戻す。繰り返すことで比較の罠にはまる頻度が減ります。
PRACTICE 7
「なぜ」を問い直す
集まりやSNS投稿、情報チェックをしようとするたび「なぜ自分はこれをしようとしているのか」を問い直す習慣を。「本当に参加したいから?」「楽しそうだから?」それとも「みんなが参加しているから?」「断ったら変に思われそうだから?」後者が主ならFOMOが動機。JOMOは内側から生まれる動機に従うことを大切にします。
「小さく」「具体的に」「続ける」大きな目標を立てて挫折するより、小さな行動を続ける方がずっと効果的です。週に1度の予定なし時間、夜寝る前の感謝3つ——このスケール感を意識してみてください。
HEALTHY SNS

SNSとの健全な距離の取り方

JOMOにおいてSNSをどう扱うかは中心的なテーマです。重要なのは「SNSをやめなければならない」ではなく、SNSに「使われる」ではなく「使う」という主体的な姿勢を取り戻すことです。

4つのルール

主体的なSNSとの付き合い方——4つのルール

SNSは家族・友人との連絡手段として、情報収集として、趣味でつながるコミュニティとして多くの場面で有用です。やめる必要はありません。代わりに「使う」側に主導権を取り戻します。

  • 利用ルールを自分で決める「SNSを見るのは午前10時〜11時と午後8時〜9時だけ」「1日の合計利用時間は1時間以内」「就寝前1時間はSNSを開かない」「投稿を読むのではなく能動的に情報を取りに行く」など、自分なりのルールを設定。受動的にフィードを流し見るのではなく、目的を持ってアプリを開く習慣に。
  • フォロー・フィードを整理する嫉妬・不安・劣等感・怒りを引き起こすアカウントのフォローを外す、ミュート機能を使う。逆に学びや喜び・インスピレーションを感じるアカウントだけを残す。フォロー数が多いほどFOMOが高まりやすいという研究もあり、フォロー数を絞ることもJOMOの実践として有効です。
  • 投稿しない選択を持つ素晴らしい体験・美しい食事・絶景に出会ったとき、SNS投稿の衝動を感じることがあります。JOMOは「その瞬間を自分自身のために体験することの価値」を思い出させてくれます。必ずしも投稿しなくても、体験は自分の中に深く刻まれます。投稿よりも感じることを優先することで体験の質が深まります。
  • リアルタイム圧力から解放されるグループチャットへの即返信、ストーリーへの24時間以内のリアクション、最新トレンドへの追随——これらはSNSが生み出す「今すぐ反応しなければ」というプレッシャー。JOMOの視点からは即反応の必要はなく、自分のペースで関わることが許される。返信が遅れても本当の友人との関係は壊れません。
SOCIAL PRESSURE

社会的プレッシャーからの解放

JOMOを実践する上で多くの人が直面するのが、「周囲の期待」や「社会的プレッシャー」との葛藤です。誘いを断れば関係が冷えるのではないか、SNSで発信しないと忘れられるのではないか——これらの不安と向き合います。

スポットライト効果

プレッシャーの多くは「想定されたもの」

これらのプレッシャーの多くは「想定されたもの」であり、実際には存在しないか、自分が思うほど大きくないことがほとんどです。心理学でいう「スポットライト効果」——自分は周囲から常に注目されていると思い込む認知バイアス——が働いていることも多くあります。実際には、他の人々は自分自身のことで頭がいっぱいであり、あなたが誘いを断ったり、SNSに投稿しなかったりしても、多くの場合それほど気にしていません。

コアバリュー

自分の中核となる価値観を明確にする

社会的プレッシャーから解放されるためには、まず自分の「コアバリュー(中核となる価値観)」を明確にすることが役立ちます。自分にとって本当に大切なものは何か——家族との時間、創造的な仕事、健康、自然との触れ合い、深い学び——これらを明確にすることで、外部の期待と自分の価値観が衝突したとき、より自信を持って自分の選択を守れるようになります。

承認欲求

外側の「いいね」より内なる「これでいい」

人間が他者から認められたい、受け入れられたいという欲求を持つことは自然なことです。しかし、承認を外側にしか求められないと、自分の幸福感が常に他者の評価に左右されてしまいます。JOMOは、自分自身の内側からの承認——「これが正しいと自分が感じる」「この選択に満足している」——を育てることを助けます。外からの「いいね」ではなく、内なる「これでいい」という感覚が幸福の基盤となります。

10年後の問い

長期視点から現在の選択を見直す

💡
自分への問いかけ社会的プレッシャーを感じたとき、自分に問いかけてみてください。
10年後、今日の選択を振り返ったとき、何を後悔するだろうか。行かなかった飲み会か、それとも無理して参加して疲弊した自分の体と心か」
この選択は、本当に自分が望んでいることに基づいているか、それとも誰かに嫌われることへの恐れから来ているか」
このような問いかけは、長期的な視点から現在の選択を見直す力を与えてくれます。
RESEARCH

JOMOに関する最新研究

JOMOに関する学術的研究は、2020年代に入って急速に増加しています。ここでは特に注目すべき最新の研究知見を紹介します。

JOMOスケール

JOMOスケールの開発と検証(2025年)

2025年に発表された研究では、JOMOを科学的に測定するための尺度(JOMOスケール)の開発と検証が行われました。この研究は教育・発達心理学の分野の学術誌に掲載され、JOMOとFOMO・SNS利用・精神的ウェルビーイング・マインドフルネス・自己慈悲の関係を明らかにしました。

結果として、JOMOとFOMOの間には有意な負の相関関係があり、JOMOスコアが高いほど精神的ウェルビーイング・マインドフルネス・自己慈悲の得点も高いことが示されました。

SNS依存との関係

JOMOとSNS依存の関係(2024年・PubMed)

2024年にPubMedに掲載された研究では、JOMOがSNS依存を低減させるメカニズムが構造方程式モデリングを用いて検討されました。この研究では、JOMOが孤独感と心理的苦痛を低下させることを通じて、SNS依存の低減に間接的に寄与することが示されました。つまり、JOMOは「孤独の感じ方」と「心理的な苦痛」を媒介変数として、SNSへの過度な依存を防ぐ保護因子として機能するということです。

2種類のJOMO

FOMOとJOMOの対比研究——適応的JOMOと回避的JOMO

コミュニケーション心理学の視点からFOMOとJOMOを比較した研究では、FOMOが不安・抑うつの増加と関連する一方、JOMOが幸福感・感謝・生活満足度の増加と関連することが示されました。

JOMOを体験している人の動機を詳しく調べると、マインドフルな充足感からくるJOMOと、社会的不安・回避からくるJOMOの2種類が存在することも明らかになっています。前者がより適応的であり、後者は孤立や回避行動と関連するため、JOMOの実践は単なる「引きこもり」とは区別して理解する必要があります。

ペンシルベニア大学研究

SNS制限と精神健康(2018年・先駆的研究)

ペンシルベニア大学の研究(2018年)は、SNS利用を1日30分に制限することで孤独感・不安・うつ症状が有意に低下することを示した先駆的な研究です。この研究は「FOMOを感じながらもSNSを見続ける」ことの心理的コストを明確に示し、JOMOの実践的価値を支持するエビデンスのひとつとなっています。参加者の多くは、制限を設けた後で「気分が良くなった」「現実生活への集中度が上がった」と報告しています。

科学が示すJOMOの有効性これらの研究を総合すると、JOMOは単なるトレンドワードではなく、科学的エビデンスに裏付けられた、精神的健康を守るための有効な心理学的概念であることがわかります。特にSNS依存・情報過多の時代において、JOMOの実践は不安・抑うつ・孤独感の軽減と幸福感・充足感の向上に貢献する可能性が高いといえます。
DAILY HABITS

日常生活でJOMOを育てる習慣

JOMOは一度学んで終わりではなく、日常の中で少しずつ育てていく習慣・態度です。無理なく継続できる、6つのJOMO日常習慣を紹介します。

6つの習慣

JOMOを育てる、6つの日常習慣

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朝のルーティンを大切にする
起床後最初の30〜60分はスマホを確認しない。代わりに水を飲む、軽いストレッチ、日記、窓の外の景色、ゆっくりお茶を淹れるなど穏やかなルーティンで一日を始める。朝にSNSを見ると外部の情報が一日の気分と方向性を決めてしまいます。
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「スロー」の時間を意識的に作る
物事をいつもより時間をかけてゆっくり行う時間。コーヒーを丁寧に淹れてゆっくり飲む、散歩で立ち止まって草花を観察する、食事を一口ずつ味わう——こうした「スロー」の実践が日常の中に小さなJOMOの喜びを生み出します。
🌳
自然との接触を増やす
森林浴、公園散歩、海岸ウォーキング、庭いじり——自然はデジタルとは真逆の穏やかなリズムを持ちます。研究では自然の中での時間はコルチゾールを低下させ、免疫機能を向上させ、気分を改善。週に1〜2回、30分でも自然の中で過ごす時間を持ちましょう。
🏠
夜の「巣ごもり」時間を楽しむ
週に数晩、外出せずSNSも開かず、好きな本・音楽・映画・入浴をゆっくり楽しむ。「今夜も家にいるなんてもったいない」ではなく「今夜は自分を大切にする夜」という視点の転換が、巣ごもり時間を豊かなJOMO体験に変えます。
📓
週1回の振り返り時間を設ける
週末などに15〜20分、静かな場所で一週間を振り返る。「今週、何に喜びを感じたか?」「何に消耗したか?」「来週、何をもっと大切にしたいか?」自分の本当のニーズや価値観への感度を高め、次の週をJOMOに沿った形で設計する土台になります。
👥
JOMOコミュニティを見つける
デジタルウェルネス、丁寧な暮らし、マインドフルネスに関心を持つ人々のコミュニティ・読書会・自然散策グループなど、JOMOの価値観を共有する仲間を見つけることも継続の支えに。ただし参加も「義務」ではなく「喜び」の延長線上に。
FAQ & FAMILY

周囲のサポートとよくある質問

JOMOを実践する人を支える周囲、あるいは自分自身が悩む場面に答える、7つのよくある質問をまとめました。

FAQ

JOMOに関するよくある質問

Q. JOMOとFOMOは同時に感じることがありますか?

A. はい、同時に感じることは非常によくあります。「今夜は家でゆっくりしたい(JOMO)」と「でも友人の集まりに参加しないと取り残されるかも(FOMO)」が葛藤するのは自然な心理状態です。JOMOの実践とは、FOMOを完全になくすことではなく、FOMOが生じたときに気づき、自分の本当の希望に従って選択できるようになること。FOMOを感じながらも振り回されない能力がJOMOの本質です。繰り返しの実践と自己観察で、少しずつ変化が生まれます。

Q. JOMOを実践することで、人間関係が孤立してしまいませんか?

A. JOMOは「すべての社会的つながりを断つこと」ではないため、上手に実践すれば孤立しません。むしろ人間関係の「質」が向上するケースが多く報告されています。広く浅くではなく、本当に大切な関係に時間とエネルギーを集中することで深い信頼や親密さが育まれます。ただしJOMOが「社会的不安からの回避」として機能している場合は孤立リスクがあるため、「孤独を意図的に楽しんでいるか」「人間関係を恐れて避けているか」を定期的に自己点検することが大切です。後者の傾向があれば心理士や支援者への相談を検討してください。

Q. SNSを完全にやめなければJOMOを実践できませんか?

A. そのようなことはありません。JOMOの本質は「SNSを使うか使わないか」ではなく「SNSとの関係が自分主導かどうか」です。SNSを意識的に・目的を持って使い、それ以外の時間は意図的に離れることができればJOMOの実践です。「1日1回、ニュースと友人の近況を確認する目的でのみ開く」「SNSを見る前に今日やりたいことリストを確認する」「気分が落ち込んでいるときは開かない」といったルールが両立する実践方法。完全にやめることがベストな人もいれば、賢く使い続けることがJOMOの形である人もいます。

Q. JOMOと「引きこもり」や「不登校」は同じものですか?

A. 根本的に異なります。JOMOは心理的健康を保ちながら、自分の意志で一人の時間や情報から離れる時間を積極的に「選ぶ」行為で、不安・恐れ・回避からではなく内的充足感の追求や自己ケアの意識から来ています。一方、引きこもり・不登校の多くは不安・抑うつ・社会恐怖・いじめ・強いストレスなど苦しみが背景にあり、本人が望んでというよりつらい状況から身を守る反応です。日常生活・仕事・学校・人間関係への参加が困難な状態は専門的サポートが必要なメンタルヘルスの課題です。「選んでいる」のではなく「そうするしかない」と感じているなら専門家に相談してください。

Q. 子どもや青少年にJOMOの考え方を伝えるにはどうすればいいですか?

A. 概念を直接教えるよりも、親や周囲の大人がJOMOの姿勢を体現して見せることが最も効果的です。食事中にスマホを置いて会話を楽しむ、週末に家族でデジタルを使わない時間を持つ、子どもの話に全身で耳を傾ける——こうした大人のモデリングが「今この瞬間に存在することの価値」を自然に伝えます。子どもが誘いを断る選択を「社交性が低い」とネガティブに評価せず「自分のニーズをわかっているんだね」と肯定的に受け止めることも大切。SNSとの距離も、一緒にルールを考え記録を見ながら話し合うアプローチが子ども自身の自律性を育てます。

Q. うつ病や不安障害を持っている人がJOMOを実践するとき、注意すべきことはありますか?

A. うつ病では「引きこもり」「社会的回避」が症状として現れることがあり、JOMOとの区別が曖昧になります。本来のJOMOは能動的・主体的選択ですが、うつ病による「外に出られない」「人と会いたくない」感覚は選択ではなく症状です。この場合は一人の時間を無理に楽しもうとするより、まず医師や支援者のもとで適切な治療を受けることが優先。一方、回復段階ではJOMOの考え方が「自分のペースで回復していい」「周囲と同じように活動できなくてもいい」という許可を与える側面もあります。主治医やカウンセラーと相談しながら、社会的つながりを完全に断たない形で少しずつ実践してください。

Q. 職場や学校でSNSを使わないといけない環境の場合はどうしたらいいですか?

A. 職場・学校でSNSや情報ツールが必要な環境では、JOMOは「ツールを使わないこと」ではなく「使い方の質を変えること」として実践できます。業務・学習に必要なツールの使用とプライベートのSNS利用を明確に区別することが第一歩。仕事中はSlackやメールなど業務ツールのみ、個人SNSは業務時間外と決めるだけで精神的負荷は大幅に軽減。昼休みや移動時間など本来は自分の時間をSNS確認に費やすのをやめ、散歩・読書・何もしない時間に充てることもJOMOです。退勤後はSNSから段階的に距離を取り、夜の時間を自分のために使う習慣が職場環境に関わらず実践できる核心部分です。

情報の渦に疲れて、
立ち止まりたくなったあなたへ

SNSを見るたび心が疲れる、休んでいるのに焦りが消えない——その感覚は、頑張ってきたあなたが「今ここ」へ戻りたいというサインかもしれません。一人で抱え込まず、ココトモに話してみませんか。

今すぐ話したい方へ——相談窓口
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いのちの電話0120-783-55624時間・無料
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このページの情報は、医師による診断や治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は、心療内科・精神科への受診をご検討ください。

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