メンタルヘルス用語辞典 · 残遺型統合失調症

残遺型統合失調症とは?
症状・原因・治療をわかりやすく解説

残遺型統合失調症は、急性期の幻覚・妄想が治まった後に、陰性症状(意欲低下・感情の平板化)や認知機能障害が長期間持続する状態です。「嵐の後の曇り空」のような段階から、リカバリーに向けた道筋を解説します。

ABOUT RESIDUAL SCHIZOPHRENIA

残遺型統合失調症とは

残遺型統合失調症は、統合失調症の急性期(幻覚・妄想が顕著な時期)を経た後、陽性症状が消退・軽減し、陰性症状や認知機能障害が持続する慢性的な状態を指します。DSM-5ではサブタイプとして廃止されましたが、臨床的に重要な概念です。

定義

残遺型統合失調症とは何か——「嵐の後」の状態

残遺型統合失調症(Residual Schizophrenia)は、統合失調症の経過の中で、急性期の激しい陽性症状(幻覚・妄想・著しい興奮)が治まった後に、陰性症状(感情の平板化、意欲の低下、社会的引きこもり)と認知機能障害が持続する状態を指します。

例えるなら、「嵐(急性期)が過ぎ去った後の曇り空」のような状態です。嵐のような激しい症状はなくなりましたが、晴れ渡ったわけでもない——そんな中間的な状態が長期間続きます。この段階では、幻覚や妄想はほとんどないか、あっても非常に軽度ですが、意欲の低下、感情表現の乏しさ、社会的引きこもり、認知機能の低下などの「静かな症状」が日常生活に影響を与え続けます。

急性期
「嵐」——陽性症状が顕著
幻覚、妄想、著しい興奮、解体した行動など、「本来ないもの」が加わる激しい症状が前面に出る時期。緊急の治療が必要。
残遺期
「嵐の後の曇り空」——陰性症状が持続
陽性症状は消退・軽減。感情の平板化、意欲の低下、社会的引きこもり、認知機能障害などの「静かな症状」が長期間持続する。
💡
DSM-5での変更DSM-5(2013年)では統合失調症のサブタイプ(妄想型・解体型・緊張型・鑑別不能型・残遺型)がすべて廃止されました。しかし「残遺期」の状態像は臨床的に広く認識されており、ICD-10ではコードF20.5として分類されていました。
統合失調症の経過

統合失調症の経過と残遺期の位置づけ

統合失調症は一般的に、前駆期→急性期→安定化期→残遺期という経過をたどります。残遺期は治療の成功により到達する段階であり、「悪化」ではなく「嵐の後の回復プロセス」の一部です。

統合失調症の経過と各段階
前駆期
数か月〜数年
急性期
数週間〜数か月
安定化期
数か月
残遺期
長期間〜生涯

※ 経過の典型的なパターンを示すイメージ図です。個人差があります

残遺期に到達することは、急性期の「嵐」を乗り越えたという意味で、ひとつの進歩です。ここからのリカバリー(回復)は、陰性症状の軽減と社会機能の再構築が中心になります。
頻度

残遺期の頻度と特徴

約30%
統合失調症患者のうち、長期的な残遺状態に移行する割合
49%
残遺期で最も多い症状は感情の平板化(約49%に認められる)
リカバリー可能
適切なリハビリと支援により、社会機能の回復は十分に可能

統合失調症の長期経過は多様です。約25%は一回のエピソードで完全回復、約25%は再発を繰り返しつつも機能を維持、約25%は部分的回復(残遺状態)、約25%は慢性的な経過をたどるとされています。残遺期であっても、適切なリハビリテーションと支援により社会機能の改善は可能です。

陰性症状との関係

残遺型と陰性症状の関係

「残遺型」と「陰性症状」は密接に関連していますが、同じものではありません。両者の関係を整理しましょう。

残遺型(残遺期)
陰性症状
定義
急性期後に陽性症状が消退し、陰性症状が残存する状態
感情・意欲・社会性の「減少」を示す症状群
関係
陰性症状が主体の「時期・状態」を指す
残遺期の主要な症状として現れる「症状カテゴリー」
時間経過
急性期を経た後の慢性期に位置づけられる
急性期にも存在しうるが、残遺期でより顕著になる
陽性症状
消退・著しく軽減している
陽性症状の有無は問わない
治療の焦点
再発予防+陰性症状・認知機能のリハビリ
陰性症状自体の軽減が目標
残遺期の陰性症状には、疾患自体による「一次性陰性症状」と、薬の副作用やうつ病、社会的孤立などによる「二次性陰性症状」があります。二次性の原因は治療可能なため、主治医と一緒に原因を見極めることが大切です。
SYMPTOMS

残遺型統合失調症の症状

残遺期の症状は「静かだが根深い」ものです。幻覚・妄想のような目立つ症状はないものの、意欲・感情・認知機能の変化が日常生活と社会参加に大きな影響を与えます。

😶
感情の平板化(鈍麻)
表情の変化が乏しく、声の抑揚が減り、感情が「平ら」になった状態です。嬉しい・悲しいといった感情が外に出にくくなります。内面では感情を感じていても、それを表現する能力が低下しています。残遺期で最も多い症状のひとつ(約49%に認められる)です。
🗣
寡言(言葉の減少)
会話量が減り、自分から話しかけることが少なくなります。質問に対しても短い返答で済ませ、会話を膨らませることが困難になります。これは「話したくない」のではなく、言葉を見つけて組み立てる認知プロセスの低下によるものです。
🔋
意欲・自発性の低下(アパシー)
物事を始める意欲や積極性が著しく低下します。趣味や以前楽しんでいた活動への関心がなくなり、一日中何もせずに過ごすことが増えます。「怠け」ではなく脳の報酬系・動機づけ系の機能変化に起因する症状です。
🎯
快楽消失(アンヘドニア)
楽しみを感じる能力が低下する状態です。食事、趣味、社交、音楽など、以前は喜びをもたらしていた活動に対して喜びや満足感を感じられなくなります。これは抑うつとは異なるメカニズムで生じ、陰性症状の重要な構成要素です。
💡
陰性症状と抑うつの見分け感情の平板化・意欲の低下は「うつ病」と似ていますが、メカニズムが異なります。うつ病では「悲しさ」や「自責」が目立つのに対し、陰性症状では感情自体が「薄くなる」のが特徴です。正確な評価と適切な治療選択が重要です。
二次性陰性症状

一次性と二次性の陰性症状——治療可能な原因を見逃さない

残遺期の陰性症状には、すべてが疾患自体に起因する「一次性」のものとは限りません。治療可能な「二次性」の原因がないか、必ず確認することが重要です。

一次性陰性症状
統合失調症の疾患プロセスそのものに起因する陰性症状。脳の構造的・機能的変化が背景にあり、治療が困難な場合があります。ただし、認知矯正療法や運動療法で改善の可能性があります。
二次性陰性症状(治療可能)
薬の副作用:抗精神病薬(特にD2遮断作用の強い薬)による意欲低下・感情鈍麻
うつ病の合併:統合失調症に合併するうつ症状
社会的剥奪:長期入院や社会的孤立による刺激の欠如
陽性症状の影響:残存する被害妄想による引きこもり
💡
主治医に相談してください二次性陰性症状は原因を特定し対処することで改善が期待できます。薬の変更、うつ症状の治療、社会的活動の導入など、主治医と一緒に対策を検討しましょう。
CAUSES & MECHANISM

残遺症状のメカニズム

残遺期の症状(特に陰性症状と認知機能障害)がなぜ持続するのか、その背景にあるメカニズムを解説します。

脳のメカニズム

残遺症状の脳科学的基盤

残遺期の陰性症状と認知機能障害には、急性期とは異なる脳のメカニズムが関与しています。急性期の陽性症状が中脳辺縁系のドーパミン過活動で説明されるのに対し、残遺期の症状には前頭前皮質のドーパミン低活動が関わっています。

🧪
前頭前皮質のドーパミン低活動
前頭前皮質(特に背外側部・内側部)のドーパミンD1受容体の機能低下が、意欲の低下、実行機能障害、感情の平板化と関連しています。
🧠
報酬系(腹側線条体)の機能低下
快楽を感じ、目標に向かって行動する動機づけを司る報酬系の機能低下が、アンヘドニア(快楽消失)やアパシー(意欲低下)に関与しています。
🔗
白質ネットワークの接続性低下
脳の各領域をつなぐ白質(神経繊維の束)の微細構造異常により、脳の統合的な情報処理能力が低下しています。
🔬
神経炎症の持続
ミクログリアの慢性的な活性化や炎症性サイトカインの上昇が、神経回路の機能低下に寄与している可能性が示唆されています。
遷延化のリスク

残遺状態が遷延しやすいリスク要因

以下の要因がある場合、残遺状態が長引きやすいことが知られています。

残遺状態の遷延化リスク要因
DUP(精神病未治療期間)が長い
90%
発症前の社会機能が低い
80%
初発時の陰性症状が強い
75%
男性(女性より残遺症状が重い傾向)
60%
家族歴がある
55%
社会的孤立・支援の欠如
70%

※ リスクの相対的な大きさを示すイメージ図です

リスク要因があるからといって回復が不可能なわけではありません。早期介入と包括的なリハビリテーションにより、残遺症状の軽減と社会機能の回復は十分に可能です。
DIAGNOSIS

残遺型統合失調症の診断と評価

DSM-5ではサブタイプとしての残遺型は廃止されましたが、残遺期の状態を正確に評価することは適切な治療計画の策定に不可欠です。

診断基準

残遺期の評価基準

旧DSM-IVにおける残遺型統合失調症の診断基準は、以下の条件を満たす場合に適用されていました。現在のDSM-5ではサブタイプ診断は行いませんが、この状態像の把握は治療方針の決定に重要です。

📋残遺型の状態像(旧DSM-IV基準に基づく)
  • 1
    過去に少なくとも1回の統合失調症の急性エピソード(幻覚、妄想、解体した行動などを含む)があった
  • 2
    現在、顕著な陽性症状(妄想、幻覚、解体した発話・行動)が存在しない
  • 3
    陰性症状(感情の平板化、寡言、意欲低下など)または軽度の陽性症状の残存が認められる
  • 4
    統合失調症の診断基準を引き続き満たしている(障害の全体的な持続期間等)
評価ツール

残遺期の症状評価に用いるスケール

残遺期の症状を客観的に評価するために、以下のような評価スケールが使用されます。

📊
PANSS(陽性・陰性症状評価尺度)
陽性症状7項目、陰性症状7項目、総合精神病理16項目の合計30項目で評価します。残遺期では陰性症状スケールのスコアが相対的に高くなります。
📊
BNSS(簡易陰性症状評価尺度)
陰性症状に特化した評価尺度で、アンヘドニア、無為、寡言、感情の平板化、非社交性の5領域を詳細に評価します。陰性症状の変化を敏感に捉えます。
🧠
BACS(認知機能簡易評価尺度)
残遺期に持続する認知機能障害を評価するためのバッテリーです。言語記憶、ワーキングメモリ、処理速度など6領域を約30分で評価します。
📋
GAF/PSP(機能の全体的評定)
社会的・職業的・心理的機能の全体的な水準を0〜100で評価します。残遺期の生活機能のレベルを客観的に示し、支援計画の指標とします。
定期的な評価は「点数をつける」ためではなく、治療やリハビリの効果を確認し、計画を調整するために行います。小さな改善も見逃さず、前向きなフィードバックにつなげることが大切です。
TREATMENT & RECOVERY

残遺型統合失調症の治療法と回復

残遺期の治療は「再発予防」と「陰性症状・認知機能障害の改善」の二本柱です。薬物療法を基盤としつつ、リハビリテーションと社会支援を包括的に組み合わせます。

薬物療法

薬物療法——再発予防と陰性症状への取り組み

抗精神病薬の維持療法再発予防の基盤

残遺期でも抗精神病薬の継続は再発予防のために不可欠です。急性期よりも低用量で維持できる場合がありますが、自己判断での中断は避けてください。残遺期に特に注意すべきは、抗精神病薬の副作用(認知機能への影響、体重増加、代謝症候群など)と治療効果のバランスです。不要な多剤併用を避け、必要最小限の薬物療法を目指します。

陰性症状への薬物アプローチまだ確立されていない

残遺期の主要な問題である陰性症状に対しては、確立された薬物療法はまだありません。アリピプラゾールやカリプラジンなどの部分作動薬は陰性症状への効果が期待されています。抗うつ薬の追加(SSRI等)が有効な場合もあります。現在、グルタミン酸系やオキシトシンなどをターゲットとした新薬の開発が進行中です。

⚠ 薬の自己中断は最も危険な行為です

「もう調子がいいから薬はいらない」と感じるのは、まさに薬が効いている証拠です。自己中断後の1年以内の再発率は約80%に達し、再発のたびに回復が困難になる傾向があります。減薬を希望する場合は、必ず主治医と相談の上、非常にゆっくりと減量してください。

リハビリテーション

リハビリテーション——社会機能の回復

残遺期の治療で最も重要なのは、薬物療法とリハビリテーションの組み合わせです。薬だけでは陰性症状や認知機能障害は十分に改善しません。

認知矯正療法(CRT)認知機能の改善に有効

残遺期に持続する認知機能障害に対する最も有効なアプローチのひとつです。コンピューターベースの認知トレーニングを通じて、注意力・ワーキングメモリ・実行機能の改善を目指します。社会スキル訓練や就労支援と組み合わせることで、認知トレーニングの効果が日常生活に般化しやすくなります。メタ分析で有効性が示されています。

社会スキル訓練(SST)対人関係の改善

残遺期では対人関係のスキルが低下しているため、挨拶、会話の開始と維持、依頼と断り方、感情表現など、基本的な社会スキルを段階的に練習するプログラムが有効です。グループ形式で行われることが多く、安全な環境で実践的に学べます。デイケアプログラムの一環として提供されることが多いです。

個別就労支援(IPS)就労と社会参加

「まず就職し、職場で支援を受ける」というアプローチの就労支援モデルです。残遺期の方が社会参加と自己実現を果たすための重要なプログラムであり、就労専門スタッフが個別に求職活動をサポートし、就労後も継続的な支援を提供します。従来の段階的就労支援よりも高い就職率が示されています。

心理教育とセルフマネジメント主体的なリカバリー

残遺期の症状について正しく理解し、再発の前兆を早期に察知するスキルを身につけます。ストレスマネジメント、生活リズムの管理、症状モニタリングなどのセルフマネジメントスキルを習得することで、より主体的にリカバリーに取り組めるようになります。

リカバリー

リカバリー——希望を持って歩み続ける

残遺期からのリカバリーは、「急性期の状態に戻すこと」ではなく、「今の自分にできることを見つけ、社会の中で自分らしい役割を持ち、充実した生活を送ること」です。回復のペースは人それぞれですが、多くの方が時間をかけて着実に社会機能を回復させています。

リカバリーは一直線ではありません。良い日も困難な日もあるのが当たり前です。大切なのは「前に進む方向を向いていること」であり、スピードではありません。あなたのペースで歩んでください。
DAILY LIFE

日常生活でできること

残遺期は長期にわたるため、日々の生活の中での小さな工夫と習慣の積み重ねが大きな力になります。無理せず、自分のペースで取り組みましょう。

📋
小さな日課を設定する
意欲の低下がある中でも、毎日ひとつでも「決まったこと」をする習慣を持ちましょう。散歩、新聞を読む、植物に水をやるなど、小さなことで構いません。達成感の積み重ねが意欲の回復につながります。
👥
社会的なつながりを維持する
引きこもりがちになりますが、定期的に人と関わる場(デイケア、自助グループ、地域活動など)を持つことが重要です。週1回でも、無理のない頻度から始めましょう。社会的孤立は症状を悪化させます。
🏃
体を動かす
有酸素運動は陰性症状の軽減と認知機能の改善に効果があります。激しい運動は不要で、毎日15〜30分の散歩から始めてみましょう。運動は脳由来神経栄養因子(BDNF)を増やし、脳の健康を支えます。
🌙
睡眠リズムを一定に保つ
不規則な生活リズムは症状の悪化を招きます。毎日同じ時間に起床し、日光を浴びることから始めましょう。昼寝をするなら15〜20分までに抑え、夜の睡眠を妨げないようにします。
💊
服薬を継続する
「もう症状が落ち着いているから薬はいらない」と思いがちですが、抗精神病薬の自己中断は再発の最大リスクです。残遺期の安定は薬の効果による部分が大きいことを理解し、継続を最優先にしてください。
📝
再発の前兆サインを知る
残遺期から急性期への再発には前兆があります。不眠、不安の増加、独語の増加、疑い深さの増加などが主な前兆です。自分の「いつもと違うサイン」を知り、気づいたら早めに主治医に連絡しましょう。
🎯
現実的な目標を立てる
「以前の自分に戻る」ではなく「今の自分にできることを少しずつ増やす」という視点で目標を設定しましょう。週に1回の外出、月に1回の友人との連絡など、達成可能な小さな目標から始めます。
🧩
脳を使う活動を取り入れる
パズル、読書、手工芸、料理など、認知機能を使う活動を日常に取り入れましょう。難しすぎないレベルで、楽しめる活動を選ぶことがポイントです。認知矯正療法と組み合わせるとさらに効果的です。
すべてを一度にやろうとする必要はありません。まずは「毎日の服薬」と「朝決まった時間に起きる」の2つから始めてみましょう。できたことを自分で認めることが、次のステップへの力になります。
関連する用語
統合失調症統合失調症スペクトラム陰性症状認知症状(統合失調症)解体型統合失調症早期精神病認知矯正療法社会スキル訓練
FOR FAMILY & FRIENDS

周囲の人にできること

残遺期のサポートは長期にわたります。「嵐が過ぎた=もう大丈夫」ではなく、静かに続く症状への理解と、本人のペースに合わせた粘り強い支えが必要です。

対応のポイント

してほしいこと・避けてほしいこと

✅ してほしいこと
陰性症状は「怠け」ではなく「脳の機能の変化」であることを理解し、責めない
小さなことでもできたことを認め、具体的に伝える(「今日は散歩に出られたね」)
無理に活動を強要せず、本人のペースを尊重する——ただし完全な引きこもりは避ける
再発の前兆サイン(不眠、不安、疑い深さの増加など)を見逃さず、早めに主治医に連絡する
服薬の継続をさりげなく見守り、自己中断を防ぐ
デイケア、訪問看護、就労支援など外部サービスの利用を勧め、社会的つながりを維持させる
家族自身のストレスケアを怠らない——家族会やカウンセリングの活用を
❌ 避けてほしいこと
「やる気を出しなさい」「しっかりしなさい」と叱咤激励する
以前の活動水準と比較して「前はもっとできていたのに」と嘆く
感情の平板化を「冷たい人間だ」と解釈する
24時間の見守りや過保護なケアを続ける(本人の自立性を奪う)
「薬はもういらないでしょう」と服薬中断を勧める
社会との接点をすべて遮断し、自宅に閉じ込める
支える側のケア

長期間支え続けるために

残遺期のケアは数年〜数十年にわたります。支える側の燃え尽きを防ぐために、以下のことを心がけてください。

🛁
自分の時間を確保する
趣味、友人との交流、リフレッシュの時間を定期的に持ちましょう。あなたの人生も大切です。レスパイトサービス(一時的な休息支援)の利用も検討してください。
👥
家族会に参加する
同じ経験を持つ家族と話すことは、大きな支えになります。全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)や地域の家族会を探してみましょう。
📞
専門家に相談する
精神保健福祉センター、ケースワーカー、カウンセラーなど、専門家のサポートを受けましょう。ひとりで解決しようとしないでください。
🎯
期待値を調整する
「以前のように戻ってほしい」という期待は、双方にとって負担になります。「今の状態から少しずつ良くなる」という視点に切り替えましょう。
あなたが健やかでいることが、最大の支えです長期間のサポートは、支える側の心身の健康なくして続きません。「完璧な家族」を目指す必要はありません。できる範囲で、長く続けられることが何より大切です。
SUPPORT SYSTEMS IN JAPAN

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自立支援医療制度(精神通院医療)
精神疾患による通院医療を継続する必要がある方を対象に、医療費の自己負担割合が、10%》に軽減されます。かかりつけ医・薬局・診療所への通院、診察、薄格などが対象。世帯所得に応じた月顧の上限額も設定され、上限額を超える費用は公費が負担します。住所地の市区町村の窓口で申請できます。
🏠
障害者グループホーム(共同生活援助)
障害のある方が地域の中で共同生活を送りながら自立生活を目指すための居住の場所を提供するサービスです。入居者同士の交流を通じて社会性を身につけ、その後の一人暮らしへのステップなども支援します。公益財団ライフサポートセンターに詳細をお問い合わせください。
💰
障害年金制度
一定の障害状態にあり、受給要件を満たす場合に給付される公的年金制度です。統合失調症の残遺状態では、準用期間を満たす标準を充たす場合に2級認定を受けることが多いです。市区町村の年金事務所または社会保険勞務士(社労士)に相談しましょう。
📄
精神障害者保健福祉手帳
精神障害のある方が取得できる手帳で、各種サービスや割引制度を受ける際に必要になります。障害者グループホーム入居、就労移行支援、交通貫割引などに活用できます。初診日から6か月以上経過していることが申請の条件です。
🍽️
生活保護制度
疾病や障害により生活が困究する場合、最低限度の生活を保障する制度です。障害年金と並行受給も可能な場合があります。お住まいの市区町村の福祉事務所に相談しましょう。
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精神科デイケア社会とのつながりを維持

外来医療の一環として健康保険が適用されるデイケアプログラムです。午前や半日など、自分の体力・気力に合わせた利用ができます。作業療法、SST、調理・工作、許れなどのプログラムが提供され、社会との接点を維持する大切な場となります。自立支援医療制度を利用すると貧担が1割になります。

訪問看護(精神科)自宅での纙続支援

命令や平澢な期から一歩踏み出せない方に、看護師が自宅を訪問し、服薬管理・症状モニタリング・生活相誰を提供します。送: 居宅で優しく生活する自信を少しづつ復活させるための重要なサービスです。看護の頻度および内容は主治医と相談して決定します。

就労移行支援事業社会参加への第一歩

就労移行支援事業所は、一般就労を目指す途中の障害のある方の就労るための知識・スキルおよび自信がわかるようなトレーニングを行い、就労または富を支援する施設です。統合失調症の就労率は平均的に低いですが、IPS(個別就労支援)モデルを用いることで就労率が大幅に改善することがメタ分析で示されています。

地域移行支援・地域定着支援入院から地域へ

長期入院による社会性の低下を残遺第のひとつとして、入院から地域生活への移行を支援するプログラムです。半次素的居住的施設やグループホームへの居住を経由して、地域での自立生活を尊重することを目指します。かかりつけ尻の精神科の相談室または精神保健福祉センターにお問い合わせください。

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有酸素運動(散歩・ジョギング)
窗芯症・意欲低下を軽減、BDNF増加
92%
筋力トレーニング
実行機能・ワーキングメモリ改善
78%
ヨガ・マインドフルネス
ストレス軽減・気分安定
65%
グループ運動(ダンス・スポーツ)
社会的アウトカムの改善
70%

※ \u30e1\u30bf\u5206\u6790\u304a\u3088\u3073\u7814\u7a76\u6587\u732e\u3092\u57fa\u306b\u3057\u305f\u30a8\u30d3\u30c7\u30f3\u30b9\u306e\u76f8\u5bfe\u7684\u306a\u5f37\u3055\u3092\u793a\u3059\u30a4\u30e1\u30fc\u30b8\u56f3\u3067\u3059

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70%
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残遺期尊期(受容)
状態を知り、日常生活を整える
数か月〜1年
宿薬維持・生活安定期
服薬等を緊守し、生活リズムを確立する
1、3年
社会参加・活動拡大期
デイケア・ボランティア・就労への参加
3、5年
自己実現期
就労・自立生活・リカバリーの維持
5年以降

※ \u500b\u4eba\u5dee\u304c\u5927\u304d\u304f\u3001\u5fc5\u305a\u3057\u3082\u3053\u306e\u901a\u308a\u306b\u9032\u307e\u306a\u3044\u5834\u5408\u3082\u3042\u308a\u307e\u3059\u3002\u3042\u304f\u307e\u3067\u3082\u76ee\u5b89\u3067\u3059

\u300c\u5341\u5e74\u4e00\u65e5\u300d\u306e\u3088\u3046\u306b\u7d71\u5408\u5931\u8abf\u75c7\u306e\u30ea\u30ab\u30d0\u30ea\u30fc\u306b\u306f\u6642\u9593\u304c\u304b\u304b\u308a\u307e\u3059\u304c\u3001\u305d\u306e\u5206\u3001\u7740\u5b9f\u306b\u7a4d\u307f\u91cd\u306a\u308a\u307e\u3059\u3002\u300c\u4eca\u65e5\u6563\u6b69\u306b\u51fa\u3089\u308c\u305f\u300d\u300c\u4eca\u65e5\u306f\u85ac\u3092\u98f2\u3081\u305f\u300d\u300c\u4eca\u65e5\u306f\u30c7\u30a4\u30b1\u30a2\u306b\u5f15\u304d\u3053\u3082\u3089\u305a\u3053\u3089\u308c\u305f\u300d\u2014\u2014\u305d\u306e\u4e00\u3064\u304b\u3064\u304c\u5927\u304d\u306a\u5b9f\u7e3e\u3067\u3059\u3002\u3042\u306a\u305f\u306e\u30da\u30fc\u30b9\u3067\u7a4d\u307f\u91cd\u306a\u3063\u3066\u3044\u304f\u3053\u3068\u3092\u3001\u30b3\u30b3\u30c8\u30e2\u306f\u5e94\u63f4\u3057\u3066\u3044\u307e\u3059\u3002

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