七尾の日記『時計うさぎに手を引かれ、お茶会に誘われる』
visibility192 edit2023.10.18
朝目覚めて何気なくスマホで時間を確認したら、いつもアラームをかけている時間を過ぎてた
飛び起きて確認したら、昨日アラームをかけ忘れていたらしい
余裕をもって過ごせるように早めにアラームを設定しているから、多少過ぎたところで寝坊をしたというわけではないけれど、いつものくつろぎタイムをすっ飛ばして、危うく寝坊するところだったという恐怖に心臓をばくばくさせながらの朝は忙しなかった
「急がなきゃ、急がなきゃ」
いつものペースでも遅刻の心配は全くないけど、何かに急かされるような落ち着かなさ
その感覚は、始業してもおさまらなかった
昨日の遅れを取り戻したい気持ちもあって、頭が目まぐるしく回転する
不思議と体がそれについてきた
いつもならできないスピードで仕事が次々片付いていく
足の速い人と手を繋いで走ったときのような感覚
自分の体じゃないみたいに足が動いて、これまでに出したこともないスピードでぐんぐん進んでいく
体験したことのない足の回転に転ぶ転ぶ転ぶと怖くなるけど、同時に、未知の世界を駆け抜ける感覚が気持ちよくてたまらない
そのうちにゾーンにでも入ったらしく、珍しく余裕のない上の人から慌ただしく新しい業務を与えられ、早口でいつもより雑に教えられたんだけど、理解力がなく耳からの情報だと更に解析力の落ちる私が、そのときはすっと内容を把握できた
勿論始めてやることだからわからない部分もあったんだけど、いつもならどこまでならわかってて、何がどうわかっていないかもわからず頭が真っ白になって混乱するばかりなのに、そのときは理解できている部分とそうでない部分が明確に認識できて、理解できていない部分に対してどんな情報が必要かもはっきり言葉にできた
いつもとは違う世界をいつもとは違うスピードで駆け抜ける時間はあっという間に終わった
帰りバスを待つときには、口から半分魂が出ていた
すっかり呆けて残りは帰るだけ……となっていたら、この前一緒にお茶した人から不意打ちで声をかけられて、口から完全に魂が飛び出すかと思った
動揺全開で話を聞いていると、この前行ったコーヒーショップで新しい期間限定ドリンクが出るらしいとのこと
2種類あって、片方は味の想像が全くつかないけど、そのぶんおいしそう
「いい情報を教えてくださってありがとうございます。発売されたら行ってみます」と返したら、
「また一緒に行きませんか?」と
また口から魂が飛び出すかと思った
同時に恥ずかしかった
いつもはこっちからぐいぐいフレンドリーにいっているのに、挙動不審のまますっかり腰が引けていたこと
勿論すぐに頷いて約束を交わしたけど、どんな素振りで返事をしていたか思い出せない
ただ、いつも見せてるのと違ってコミュ障全開の姿だったと思う
意図を察せず女性からこんなことを言わせてしまうとは情けない(時代錯誤な発言は、私も女ということで許してください)
昨日も隠世へ行ったけど、今日も異世界へ行っていた気分
そろそろ足元の感覚がなくなりそうだから、明日は普通でいい
過ぎる幸せは反動が怖くなるから
時計うさぎを追って不思議の国に行った少女みたいに、長い夢を見てるんじゃないかと錯覚する
現実はアラームが鳴り響く中、布団にいるんじゃないかと震えている
頬をつねって痛かったら現実というけど、痛いと感じているという設定の夢だったらと震えている
過ぎる幸せは怖くなる
落ちれば上がろうともがくけど、上がれば下へと戻りたくなる
高所恐怖症だし、毎日中間でいたいです
今日よかったこと♪
昨日の遅れを取り戻した(Wordの件は私も含めてみんなそれどころじゃなかったから放置)
読んでくれた人へのメッセージ
皆様は幸せは幸せと素直にしっかり受け止めて抱き締めてください
皆様の明日が、今日より1段ぶん幸せでありますように
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